ひよこらぼ

自作のTSF小説(変身・憑依・入れ替わり等によって性転換する小説)を掲載していく予定です。

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エイプリルフールふーる

「うそだよー」
 目の前の女性、上田さんがけらけらと笑う。
「え……?」
「今日は何の日か知ってる?エ・イ・プ・リ・ル・フール」
「そんな……うそなのか?」
「そういうことだ」
 上田さんの陰から、体格の良いクラスメイトの小城が出てきた。そこで俺はやっと自分がだまされたと気づいたのだった。

 春休みも半ばの4月1日、俺はクラスメイトの上田さんからメール呼び出された。
 メールの内容は、俺のことが好きだ、今からデートしたいというものだ。
 女の子から好きと言われたことの無かった俺は、舞い上がっていた。デートのために親から小遣いを前借りし、精一杯おしゃれをして待ち合わせ場所に向かった。

 待ち合わせ場所に私服姿の上田さんがいた。いつもの見慣れた制服姿とはまた違った魅力に見とれてしまう。
 俺は急いで上田さんの元に駆けつけた。

「おまたせ!」
「あ、松山くん」
 俺を見つけ、笑顔になる上田さん。
「あ、あのメールの件なんだけど……、俺のこと、好きって……」
「うん、あれはねー」
 にこにこというよりにやにやとした表情で
「うそだよー」
 と、けらけらと笑われたのだ。


 俺は上田さんと小城を交互に見つめた。
「あははは!松山くん、おかしー!」
「こいつがお前にほれるわけねーだろうが」
 そういうと小城は俺の肩に手をかける。
「なあ、金貸してくれねー? 俺ら、春休み遊びすぎて金が無いんだわ」
「そんな……イタっ!」
 小城は俺の肩を強く掴む。そして俺に顔を近づける。
「な、良いだろ」
 俺は、逆らうことが出来なかった。

「じゃあな松山、倍で返すからな、嘘だけど。ははは」
「じゃあね、松山君。小城君、今日はどこいこうか」
 二人の笑い声を聞きながら俺は涙をこらえるのに必死だった。

「くそっ、くそっ!」
 倒れ込み、床に両手をたたきつける。
「エイプリルフールのばっかやろー!!」
 俺は大声で叫んでいた。

「それは聞き捨てなりませんね」
「うわあ」
 目の前に子供よりも一回り小さい人のようなものが現れた。
「誰だ、お前は……!?」
「私は4月の精。毎年4月に人々に幸せを与えているんです」
「4月の精…」
「でも、エイプリルフールっていうんですか?それがあるせいで、折角の仕事始めにだまされて不幸になる人がいっぱいいて気が滅入るんですよ。あなたみたいに」
「そんなの俺は知らないよ。じゃあ、俺を幸せにしてくれよ。嘘をつかれて俺は不幸なんだよ」
 俺は半ば八つ当たりで4月の精にお願いする。
「うーん、そうですね。あなたが嘘をつかれたことが不幸なら、あなたにつかれた嘘が嘘で無くなればいいんですね」
 そういうと、4月の精は体を光らせる。
「うわっ?」
 俺はその光に目がくらんだ。
 
「あなたの不幸の元は取り除きましたから」
 そんな言葉が聞こえる。視界が戻ると四月の精はいなくなっていた。
「何だったんだいったい……」
 現実離れした出来事に、頭が着いていかない。とそこに――。

「松山君」
 上田さんが立っていた。先ほどとは異なり顔を赤らめている。
「上田さん、何しに戻って……」
 俺が言い終わる前に、上田さんが俺に抱きついてきた。上田さんの柔らかい体が、そして髪からいい匂いが俺に伝わってくる。
「上田さん……?」
「ごめんなさい、松山君。さっきはあんな嘘ついたけど、やっぱりあなたのことが好きなの」
「……また嘘をつくのか」
「違うの、さっきまでは嘘だったけど…、急にあなたのことしか考えられなくなって…」
 ぎゅっと体を抱き寄せてくる。上田さんは急にどうしてこんなことを?
「おい」
 後ろから小城が現れる。やっぱり何かたくらんでいるのか?
「ほら、借りた金、倍にして返すぞ」
 俺の手に貸したというか強引に奪っていた金額の倍の金を渡す。
「な!?」
「何を驚いているんだ?倍にして返すっていったろ?」
「あれは嘘だって……」
「嘘じゃなくなったんだよ。上田、金がなくなったから今日のデートは中止だ。じゃあな」
 そう言うと小城はどこかへ言ってしまった。

「どういうこと?」
 まだ俺に抱きついている上田さんに尋ねる。
「あなたが好きってことが嘘じゃなくなったの」
 嘘じゃなくなった。そういえば小城も同じことを言っていた。
「そういえば、あのとき、4月の精は嘘が嘘でなくなれば良いと言っていた……」
 
「そうか!!」
 嘘が本当になったんだ。あの4月の精が何かしてくれたに違いない。
「上田さん、デートしようか」
「うん。元々そのつもりだよ」
 やはり、俺についた嘘が本当になっている。それじゃあ――
「俺は今日100万円拾ったよ」
 上田さんに、嘘をつく。
「うそだー。それより早くデート行こうよ」
「あれ……?」
 嘘が本当にならない。どういうことだ? もう一度4月の精の言葉を振り返る。たしか、
「あなたにつかれた嘘が嘘で無くなればいいんですね」
 と言っていた。
「ということは俺に対してついた嘘しか本当にならないのか」
 だから俺が嘘をついても本当にならないのか。

「上田さん、俺に嘘をついてよ」
「いや。もうあなたに嘘はつきたくないの」
 本当に俺のことが好きになっているようだ。嘘のことはもう忘れよう。上田さんをだましているみたいだが、今日はデートを楽しもう。


「ま、松山…?何でお前が上田さんと?」
 デート中、俺の友達の島倉に出会った。
「俺たち、つき合うことになったんだ」
「な……!? 嘘だろ、エイプリルフールだろ、上田さん?」
「違うよ、私、松山君のことを好きになったの」
「な、どうやって?」
「へへ、実は…?」
 俺は、これまでのことを島倉に話した。

「4月の精……? お前、俺をからかってるんだろ」
「違うよ。試しに俺に嘘を言ってみな」
「えー、じゃあ……、松山、お前、実は女だったんだよ」
「え!?ちょっと待て…」

 島倉そういった途端、俺の体に変化が現れる。短髪で堅い髪が長く柔らかな髪に。顔に丸みが現れ眉が細く、たれた目に。平らな胸に控えめな双丘ができる。腰が細くなり、お尻に張りができる。
 俺はすっかりハイティーンの女性の体に変化していた。

「うおっ?すごいな!?」
「何するんだよ!」
 口からでる声も女性のものに変わっている。
「以外と可愛いぞ、松山」
「はい、松山ちゃん」
 上田さんが手鏡を俺に渡す。そこには小動物的なかわいさをもった小顔の女の子が映っていた。
「これが、俺の……顔?」
「可愛いー!!」
 上田さんが後ろから抱きつき、俺の胸を揉んでくる。
「ひゃ!?胸がくすぐったい」
 胸からくる未知の感覚に思わず声がでる。
「いい声、もっと触りたくなってくるわ」
「ひゃああん」
 上田さんのペッティングがふざけているものからねっとりとしたものに変わってくる。
「や、やめて、上田さん……」
「やめなーい。松山ちゃんのこと好きだもん」
 そうだった、俺が女になったからって、上田さんが俺のことを好きってことは無くなってないんだ。

「好き……、大好き…、松山ちゃん……」
 上田さんは俺の手を取り、人通りの少ない路地へつれていく。
「何か俺、お邪魔そうだから帰るわー。楽しんでくれよ」
 島倉はどこかへ行ってしまった。

「力を抜いて……楽にして……」
「上田さん……」
 上田さんの顔がゆっくりと迫ってくる。そしてその距離が0になったとき
「ん…ちゅ、ちゅぷ」
 口と口が接触する。お互いの口の感触を確かめ、そして俺の口の中に熱い舌が侵入する。俺もその舌を自分の舌で迎える。
「ん、んっ…、ちゅ、んちゅ…」
 口の中が犯される。こんなシチュエーションに興奮するが、今の俺にはそそり立つものがなく、代わりに平らな股が熱くなる。
「服がじゃまね……」
 慣れた手つきで俺の服を脱がせる。そして自分も裸になる。

「一緒に気持ちよくなろう…」
 先ほどと同じように、ぎゅっと抱きついてくる。男のときとは違い、俺の柔らかな胸が上田さんの胸と合わさり形をかえる。
「あん…、上田さん……ああん…」
 胸と胸をすり寄せる。先端が堅くなり、その先端がふれあうとき、体がぞくぞくとふるえる。
「ああん…、松山ちゃん、ほら、下、こんなに濡れてるよ…」
 そう言うと、手を俺の股の間に入れる。そして俺の秘部を探り当てると指を中に入れる。
「ああああん…」
 俺の中で上田さんの指が動き回る。俺の膣はそれをくわえようと収縮し、そのたびに快感が生まれる。
「松山ちゃん、一緒に楽しもう」
 上田さんは股に足を絡ませる。そして互いの秘部を重ねあわせる。
「あん、あああん、いいよ…、松山ちゃん」
「上田さん……あああん」
 体を動かすたびに、秘部がこすれ、熱い愛液が絡まり、さらに潤滑しやすくなる。声が抑えられなくなり、大きくあえぎ声をあげる。
「も、もうだめ……ああああああん」
「あたしも、いっしょに、んんっ!!!」
 目の前が真っ白になって、俺は絶頂を迎えた。
「女ってすごい……、いい」
「松山ちゃん…すきぃ……」
 俺たちは抱き合い、互いの体の温かさを感じていた。

「激しいデートになっちゃったね」
「あ…、うん」
 いつの間にかかなり時間が経っていた。互いに服装を整える。
「これからも楽しもうね、松山ちゃん」
「こ、今度は男の時に……」
「私はどちらでもいいよ。あなたなら」
 そう言って上田さんと別れた。

 家に帰ると、部屋の様子が女の子のように変わっていた。家族も元から女の子として俺を扱ってくる。
「早く元に戻らないとな……でも今日は疲れたから、明日で良いか…」
 俺は疲れて寝てしまった。


 次の日、俺は島倉を呼び出すと、また嘘をついてもらうようにお願いした。
「このままで良いのに…、可愛いから」
「ば、ばか…、可愛いとか言うな、気持ち悪い」
「はいはい。えーと、お前は実は男だったんだよ。っとこれでいいか」
「ああこれで元に…」
 しかし俺の体に変化が現れない。
 誰かが聞いていないといけないのかと思い、上田さんを呼んで同じことするが、かわらず女のままだった。
「ひょっとして…、今日は2日だからじゃないのか?」
「え、そんな……まさか…」
 あの4月の精の効果はエイプリルフールの1日だけだったらしい。しかも俺を男と覚えているのはここにいる島倉と上田さんだけだった。
「女の子して生きるのも悪くないわよ。これからいっぱい愛し合いましょうね…」
 俺は意識が遠くなるのを感じた。




 桜の舞う春。春休みが終わり、学校が始まる。新しい年に期待をもって登校する生徒、休みが終わり憂鬱な顔をしている生徒など様々だ。
 そして俺は憂鬱な顔をしている方に分類される。

 とそのとき、急に突風が吹く。
「きゃあっ!?」
 俺は股の間に入り込んできた風が、俺の下半身の布を巻き上げないよう押さえる。
「くそ、スカート短いんだよ、うちの学校…」
 俺は恨めしそうに自分の体をみる。ブラウスの上の赤いリボンが俺の視界に入ってくる。そして、その下は何も穿いていないように錯覚させられる短いチェックのプリーツスカート。そう、俺は女子の制服を着ていた。結局俺は元に戻れず、女子として学校に登校しなければいけないのだ。
「さっきの行動、女の子っぽいぞ」
 島倉がにやにやしながら俺の方をみていた。
「制服姿の松山ちゃんも、そそるわね…」
 その後ろには上田さんがさらににやにやしながら声をかけてきた。

 俺は、これからどうなるんだろう。
「やっぱり、エイプリルフールのばかやろー」
 そんな言葉を叫んでも、4月の精は再び俺の前に現れることはなかった。


おわり





エイプリルフールをネタに更新しようと思っていたのですが、
ギリギリになっちゃいました。
しかも嘘が本当になるというのは結構使い古されたネタのような気もします。

それでは
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コメント

朱に染まれば赤くなると言うので、松山君もそのうち女の子で居る事に慣れて来るんでしょうね。
可愛い女の子のなれた分だけ得してますよねきっと。

  • 2012/04/03(火) 00:31:32 |
  • URL |
  •   #JalddpaA
  • [編集]

>名前無記名さん
こんな嘘なら私もつかれてみたいです。
松山君もエイプリルフールに感謝するんじゃないかと思いますね(笑)

  • 2012/04/05(木) 19:37:21 |
  • URL |
  • ひよとーふ #-
  • [編集]

りある・りふれくしょん3マダァ-? (・∀・)っ/凵⌒☆チンチン

  • 2012/04/06(金) 12:44:09 |
  • URL |
  • #-
  • [編集]

上手く転がれば凄く得をしますが、どんな嘘をつかれるかは自分でコントロールできないってのが不安でもあり楽しみでもありますね。
テンポ良くTS百合に発展するのが面白かったです!

  • 2012/04/07(土) 21:10:10 |
  • URL |
  • nekome #lWxbDKCI
  • [編集]

>名前無記名さん
りあるりふれくしょんは……次々回くらいには。
ネタを出している途中です。

>nekomeさん
ありがとうございます!
主人公は良い嘘をついてくれる友人がいてよかったと思います(笑)

  • 2012/04/08(日) 20:36:01 |
  • URL |
  • ひよとーふ #-
  • [編集]

来年のエイプリルフールにも適応されるのでしょうか?その頃にはもうすっかり女の子なんでしょうね。

  • 2012/04/09(月) 00:13:26 |
  • URL |
  • kkk #-
  • [編集]

更新遅い、2週に一度はかけ

  • 2012/04/09(月) 12:27:12 |
  • URL |
  • #-
  • [編集]

>kkkさん
来年には主人公はすっかり女の子になって、
エイプリルフールのことは馬鹿にしていないだろうと思います(笑)

>名前無記名さん
2週に一度は難しいです。
気長にお待ち下さい。

  • 2012/04/09(月) 22:02:38 |
  • URL |
  • ひよとーふ #-
  • [編集]

検索予想にでるようになっててびっくりしました。これからも頑張ってくださいm(_ _)m

  • 2012/04/17(火) 23:33:49 |
  • URL |
  • #-
  • [編集]

>名前無記名さん
検索予想に出るって本当ですか!?
うれしいですね。
これからも頑張ります!!

  • 2012/04/21(土) 22:55:58 |
  • URL |
  • ひよとーふ #-
  • [編集]

せめて月1で書こうぜ

  • 2012/05/11(金) 00:33:34 |
  • URL |
  • #-
  • [編集]

>名前無記名さん
すみません……
がんばります。

  • 2012/05/12(土) 21:07:29 |
  • URL |
  • ひよとーふ #-
  • [編集]

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