ひよこらぼ

自作のTSF小説(変身・憑依・入れ替わり等によって性転換する小説)を掲載していく予定です。

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カード

「沙織~、今日の放課後遊びに行かない?」
 一人の女子高生が沙織に話しかける
「あ、佳奈美……、ごめん、今日はちょっと」
 沙織と呼ばれた人物が、申し訳なさそうに話しかけてきた女子高生佳奈美に答える。
「そっか~、最近付き合い悪いよ。あ、もしかして男が出来た?」
「そ、そんなんじゃないよ。それじゃあね」
 沙織は佳奈美に別れを告げ、学校を後にした。






「ふう……」
 沙織は、家とは反対方向の電車に乗る。そしてとあるボロアパートの前に来ていた。こんな場所に女子高生が一人でいるのが珍しいのだろう。通りかかる人が沙織をチラチラと見ていた。
「ひっ?」
 中には舐めまわす様な視線を向けてくる男性もいる。気持ち悪いと思う反面、自分は『女子高生』に見られているんだと、妙な安心も感じた。

 沙織はボロアパートの一室に向かい、ドアノブに手をかけた。
「鍵がかかっていない。帰ってるんだ……」
 安心したような、そして中に入るのに躊躇するような、複雑な気持ちがうずまく。しかし沙織は中に入るしかないのだ。
「お邪魔します」
 アパートは日当たりが悪く、また電気も点いていないため真っ暗だった。ただ、その奥にもぞもぞと動く人影が見えた。
「いるんですよね。電気つけますよ」
 そう言って電気のスイッチを入れる。部屋に明かりが灯ると、床一杯に広がるゴミの山と部屋の奥に布団の膨らみが見えた。
「大木さん?」
 沙織は大木と呼んだ布団の膨らみに近づく。そこには――
「な、な…!?」
 布団の中で、制服姿の女の子が自慰行為を行っていた。
「何してるのよー!?」
 制服姿の女の子が沙織に気付く。
「ああ、沙織ちゃんか」
「わ、私の体で変なことしないで!」
「フヒヒ、どうだこの俺の乱れた女子高生の格好。興奮するだろ。その体だと」
「ひっ? もうイヤっ!」
 沙織は制服姿の大木の姿を見て、股間を盛り上げていた。今沙織の外見はくたびれたスーツ姿に薄い髪、お腹が膨れた40代くらいの中年の男性になっていた。
 沙織と大木。二人は姿を入れ替えられているのだ。



 こうなったきっかけはたまたま偶然。運が悪かったとしか言いようがなかった。

 3日前の夕方、沙織は家に帰る途中、近道のために公園を突っ切ろうとしていた。公園にはまったく人がおらず、沙織は足早に駆け抜けようとしていた。公園の中央広場に出るとベンチに中年のサラリーマン、大木が座っていた。大木は営業の外回り、疲れた体を公園で休めていた、というよりは仕事をさぼっていた。
 大木は目の前に現れた女子高生に、いやらしい目を向ける。その視線を感じてその場を離れようとする沙織。
と、そこに突然、小さな男の子が現れた。
「きゃっ?」
「うわっ!」
 少年の出現に驚く二人。そんな二人を見定めるように眺め、そして話し出した。
「うん、君たち二人で良いや。ちょっと実験に付き合ってね」
 何を言っているかわからず、二人は少年を見る。すると少年は両手に力を込めると、その両手が光りだした。そしてその光が少年の手を離れ、それぞれ沙織と大木の手元に移動した。
「な、何これ……ひゃあ!?」
 沙織の手元から2枚のカードが飛び出してきた。よく見るとそのカードには沙織自身の姿が描かれていて、1枚は『body』もう1枚は『position』と書かれていた。
「な、何だ?」
 大木の方も同様に手元の光から、2枚のカードが飛び出てきた。やはりそのカードには大木自身が描かれていた。
「それじゃあ、よいしょっと」
 少年は沙織と大木の手から『body』のカードを奪い取り、大木には沙織の『body』のカードを、沙織には大木の『body』のカードを渡した。
「それじゃ、楽しみにしててね」
 そういうと少年はいなくなってしまった。
「あれ、何だかめまいが」
「意識が朦朧として……」
 沙織と大木は意識を失い、その場に倒れこんだ。


「うーん、あれ?」
 沙織が目を覚ます。あたりを見回すと少年も、あの中年のサラリーマンもいなくなっていた。
「あれ、うちの学校の生徒……?」
 よく見ると、うちの学校の制服を着た女子が倒れていた。
「あんな子さっきまでいたかな?」
 沙織は心配になってその女子の前に駆け寄る。そのとき、その女子も目を覚ましたようだ。
「うーん、何だったんだ、さっきのガキは……って俺!?」
 沙織を見るや、女子は驚きの声をあげる。そしてもっと驚いていたのは沙織だった。
「何で私がそこに!?」


「どうやら、俺とあんたの体が入れ替わったみたいだな」
「そんな……」
 大木は先ほどと同じように、大股開きでベンチに座っていた。しかし沙織の姿のため、スカートの中から下着が丸見えだった。
「ちょっと……見えてます」
「おおそうか、へえ、ふーん……」
 下着が見えているのを指摘される大木だが、直すことをせずに、自分の体を興味津々に眺めている。可愛い沙織の顔がだらしなくゆがんでいた。
「ふふ、そうだ、あんたの名前は?」
「え、えっと、沙織です。星池沙織」
「そうか、俺は大木光蔵だ、よろしくな」
 2人は体が入れ替わった原因として考えられる、あの少年を探したが、どこにもいなかった。しかし、少年の姿はどこにもいなく、やがて日も暮れてきた。仕方なくまた明日探そうということで、沙織と大木は互いに連絡先等を教えあった。
「なるほど、沙織ちゃんはこの近くに住んでいるんだな」
「大木さんは、ここから駅4つ先なんですね」
「そういうこと。じゃあ俺は沙織ちゃんの家に行くから。よろしくな、沙織ちゃん」
「え、ちょっと、何ですか?」
「だって、沙織ちゃんの今の姿で家に帰っても不審者と思われるだろ。安心しろ、俺がばっちり沙織ちゃんを演じてやるよ」
 そういうと、自分自身の体をペタペタと触る。
「そんなぁ……」
 大木の姿で膝をつく沙織。とそこへ――

「沙織!」
 沙織たちの目の間に現れたのは沙織の母親だった。沙織にそっくりな美人の母親だった。
「あっ、お母さ……」
 そう言いかけて、口を塞ぐ。いまの大木の姿じゃ、母親に娘だとわかってもらえないどころか、不審者扱いされるかもしれない。
 そのように沙織が考えていると、母親が沙織のほうへやってくる。
「ほら、何ぼーっとしてるのよ。帰るのが遅いから迎えに来たわよ」
「えっ!?」
 大木の姿の沙織を見て、母親は沙織と呼びかけている。そしてそのまま母親は大木の姿の沙織の手を引いて公園から出て行った。
「どういうことだよ、おい」
 一人残された大木は可愛い沙織の声で呟いていた。

「お母さん、私がわかるの?」
「何言っているの沙織。親が子供を忘れるわけ無いでしょ」
 その言葉を聞いて、目に涙を浮かべる。
「あら、どうしたの。可愛い顔が台無しよ……ひょっとして、さっきいた男の人に何かされたの」
 急に険しい顔になる母親。
「え、ううん、違うよ」
「そう、なら良いんだけど」

「ふう……」
 自分の部屋に戻って一息つく沙織。母親だけでなく、父親も、妹も自分を沙織として接していた。しかし鏡をみると、中年の男性が映っている。
「何でこんなことに……、これからどうなっちゃうの……」
 沙織と大木は体だけ入れ替わっていたのだった。

 
 そんなことが起こって3日。これからのことについて話し合うために、沙織は毎日大木の家に来ていた。しかし大木は沙織の体を愉しむことに夢中でまったく話が進んでいなかった。
「ふひひ、オンナのカラダはいいねぇ。気持ちよさが際限ないよ」
 布団から大木が出てくる。
「あ、あれ? その制服……?」
 大木が着ているのは、沙織が通っている制服ではなかった。今大木が着ているのは、有名デザイナーがデザインした、可愛いことで有名な私立の高校のものだった。
「おお、これか。良いだろ、お前さんの体によく似合ってるだろ」
 そう言って、クルッと体を一回転させる。ライトブラウンのブレザーに胸元のお洒落なリボン、赤を基調としたチェックのスカート。女子の間で一度は着てみたいと話題になる制服を、今、沙織の体が着ている。そしてその沙織本人は、他人の体でそれを見ているのだ。
「制服が汚れてしまったから、新しく買い換えようとしたんだ。最初学生服売り場に行ったら、そこに並んでいるのがスーツばっかりだったんだよ。ちょうどお前さんが着ているような。そして店員には怪訝な顔をされたよ」
 大木は布団の上で胡坐をかき、得意げな顔で話す。
「それで、俺は思ったわけよ、ひょっとしたらスーツ売り場に制服が売ってるんじゃないかってね。そしたら案の定、紳士服売り場にいろんな制服が並んでたんだ。それで一番高いブランド物のスーツがこの制服になっていたわけだ。つい奮発して、ブランドスーツを買っちゃったよ」
 たしかその制服をデザインしたデザイナーは紳士服のブランドで有名だ。
「そう……なんですか……」
 沙織は大木の姿をじっくりと見る。有名デザイナーの制服を着た自分自身。新鮮で、思わず見とれてしまう。
「何だ何だ? やっぱり自分の姿に興奮したか?」
大木はニヤニヤしながら、スカートを摘み上げる。
「俺もまさかこの制服を着た女子高生を間近で見れるなんて思わなかったぜ。しかも俺の好きなように動いてくれるからな。いやー、夢のようだね」
 大木は胸に両手をあて、軽く揉みながらいやらしい顔で沙織に近づく。沙織はそれをかわして、叫んだ。
「いい加減にして!! はやくあのときの男の子を捜して!!」
「僕がどうしたの?」
「うわっ!?」
「きゃあ!?」
 いつの間にか2人の前に、この入れ替わりの原因を作った少年が現れた。

「お久しぶり。どうだった?この3日間」
 まったく悪びれもせず、笑顔で少年は話す。
「最高だったぜ、もっとこのままでもいいぞ」
「私は嫌!早く元に戻してよ!」
 大木と沙織はまったく正反対の意見を言う。
「弱ったな~、楽しんでくれると思ったんだけど……」
 首を傾げるその少年。しばらくそのまま考えていたが、突然思いついたように手を叩く。
「そうだ、こうすればいいんじゃないかな?」
 そう言って、両手に力を込めると、その両手が光りだす。そしてその光は大木と沙織の手に移動する。そして『body』と『position』と書かれた2枚のカードが2人の手から飛び出してきた。
沙織の手には大木の姿が描かれた『body』のカードと沙織の姿が描かれた『position』のカードが。大木の手には逆に沙織の姿が描かれた『body』のカードと大木の姿が描かれた『position』のカードがあった。
「あのときと同じ……? 元に戻してくれるの?」
「何だよ、もう少し女子高生の体を楽しみたかったのに」
「えーと、じゃあこうしよう!」
 少年は二人の手からカードを2枚とも奪い取る。
「え!?」
「おい!?」
 二人の困惑をよそに、少年は沙織の手から出てきた2枚のカードを大木の手に、大木の手から出てきた2枚のカードを沙織の手に。それぞれ2枚のカードを入れ替えた。
「これでよし…」
 少年がその言葉を発すると、2人は公園のときと同じく睡魔に襲われた。


「うーん……」
 沙織の体が目を覚ます。そしてハッと自分の体に手をあてる。そこには先ほど大木が着ていた有名高校の制服に包まれた沙織の体があった。
「私の体だ……、戻ってる…」
 沙織は目に涙を浮かべる。
「ホントに戻ったのか……?」
 大木も目を覚まし、沙織と同じように体を確認する。スーツに包まれた中年の男性の姿がそこにあった。
 少年の姿はなく、部屋には大木と沙織しかいなかった。
「それじゃ、私は帰りますから。もう会うこともないでしょうけど」
 そう言って、沙織が大木のアパートから帰ろうとする。
「待てよ」
「何ですか?」
「おかしいと思わなかったか? さっきのボウズの行動、最初に体が入れ替わったときと違っただろ?」
「で、でも……」
 思う節があるのか、沙織が口篭る。
「あのときは『body』というカードだけを取り替えたら体が入れ替わったよな? で、今度は2枚のカードとも取り替えた。『body』のカードは元に戻ったが、『position』というカードが入れ替わってるんじゃないか?」
「『body』のカードが入れ替わったら体が入れ替わった……、じゃあ『position』のカードが入れ替わったら……」
 考える沙織をよそに、大木は沙織のスクールバッグをあさる。そして中から生徒手帳を取り出すと、その中を見てニヤリと笑う。
「人の物、漁らないでよ!」
 大木の行動に気がつい沙織が大声をあげる。
「いーや、これはもう俺の物だ」
 そう言って大木は手に持っていた生徒手帳を沙織に見せる。そこには大木の写真と名前が写っていた。
「どうやら『body』は体、『position』は立場のようだな。最初は『body』のカードが入れ替わって体が入れ替わったが、立場はそのままだった。でも今度は『position』のカードが入れ替わってっているから、立場が入れ替わった。こんな中年の姿だが、俺は女子高生ってわけだ。フヒヒ」
「そ、そんな……ありえない……」
「じゃあお前も確かめて見ろよ。そこに免許証があるから」
 沙織は床に落ちている免許証を拾う。そこには沙織の名前と顔写真が載っていた。しかし住所は大木のアパートになっていた。
「うそ……」
「じゃあ、俺の代わりに会社行ってくれよ。今日サボったからいろいろ言われると思うけどな。俺はお前の家に帰るから」
「そんな……待ってよ」
「今のお前が帰っても不審者と思われるだけだぞ。大人しくこのアパートに残るんだな。それじゃあな。」
 大木は先ほどまで沙織が持っていたスクールバッグを背負うと、大木の部屋から出て行った。
「ううっ……」
 残された沙織は、一人泣き崩れていた。


 翌日、律儀にも沙織は大木の会社に行った。女子高生の姿をしているが、立場は中年のサラリーマン。当然仕事が出来るわけでもなく、また、元々大木も仕事が出来ないようで、沙織は会社で蔑みの目で見られていた。女子社員を見れば嫌な顔をされる。沙織はそれが耐えられなくなり、逃げるように会社を早退した。
「もう嫌だ……何でこんなことに……」
 ふさぎこむ沙織。ふと、部屋に置いてある姿身に目が行った。入れ替わってから大木が買ったのだろうか、まだ新しかった。
「鏡に写るのは私なのに……」
 鏡には高校の制服を着た沙織が写っている。
「そういえば……」
 クローゼットを見る。そこには昨日大木が着ていた、私立の高校の制服があった。
「やっぱり、カワイイな…」
 制服を体に当てて鏡の前に立つ。女子高生の憧れの制服。もちろん沙織も一度は着てみたいと憧れていた。それが今目の前にある。
「着てみようかな……」
 沙織は今着ている制服を脱ぎ、私立高校の制服手に取る。ブラウスを着て、赤いチェックのスカートを穿く、そしてリボンをつけ、ブレザーを羽織る。鏡には私立高校の制服に身を包んだ沙織の姿が映っていた。
「わたし……かわいい」
 3日ぶりの自分の体。中年の男の体になっていたせいか、自分の体なのに愛しく思えてくる。
「ん……」
 沙織は自分自身を抱きしめる。柔らかく、そして弾力のある若い女の体が、抱きしめている腕にその感触を伝えてくる。
「やわらかい……、私のカラダ……」
 すっと、胸に手をあてる。

「よう、お楽しみのようだな!」
「きゃあ!?」
 いつの間にか沙織の後ろに、大木がいた。
「久しぶりの女のカラダだもんな。欲情でもしたか?」
「ち、違う……」
「ふーん、まあどっちでもいいや」
 そう言って、いやらしい笑みを浮かべる。
「体が俺に戻ってがっかりしたが、女子高生の立場っていうのも良いもんだな」
「ど、どういうこと……?」
「どういうって、そのままの意味だよ。いやー、沙織ちゃんの学校、可愛い子が多いね。おじさん、興奮しちゃったぜ」
「ちょ、ちょっと、え?」
「今日は体育の授業があったから、女子高生の着替え、除き放題だったぜ。しかもじっと見てても誰も変に思わないんだよ。当たり前だよな、俺も女子高生なんだからな」
「……変態!」
「うへへ、あまりに無防備な姿を見せるから、思わず目の前の女子高生に抱きついちゃったよ。あの子の名前は……佳奈美ちゃんだったかな」
「な!? 佳奈美に何したの!?」
「やっぱりお前の友達だったか。別に何もしてないぞ。やたらと俺に近づいてきてたからちょっと濃厚なスキンシップをとっただけだよ。こんなおっさんに抱き疲れても嫌な顔ひとつもしないどころか、まんざらでもないみたいだったな」
「ひどい……」
「それは心外だな。最近かまってくれなかったから嬉しいと佳奈美ちゃんは言ってたぞ」
 体が入れ替わってから、あまり話していなかったことを沙織は思い出す。
「と、まあそれは置いといて、面白いことを発見したんだよ」
 大木はスクールバッグから、携帯を取り出した。そしてカメラを起動させる。
「携帯なんか取り出して、何なの?」
 カメラをセルフタイマーにして部屋の端に置く。そして撮影ボタンを押すと、沙織に近づく。
「な、何?写真を撮るの?」
 すると、大木は沙織の背後に回り、沙織の胸をわしつかんだ。
「きゃ、いやああああ!?」
 そう叫んだところで、カメラのシャッター音が鳴った。
「ふへへ、沙織ちゃんの胸は、やっぱり柔らかいね」
 いやらしく笑いながら、部屋の端にセットしてあった携帯を手に取る。
「バカ、変態! 気持ち悪い!!」
「たしかに、女の胸をいきなり掴んだら変態だよな。でも、他人の目にはこう映ってるんだな」
 先ほどの携帯の写真を沙織に見せる。そこにはいやらしい目をして大木の胸を触っている沙織の姿が映っていた。
「えっ……?」
「カメラを通すと、今の立場に合った姿が映るみたいなんだよな。他の人からは、こんな風に見られているんだぜ、俺たちは」
「うそ……」
 立場が入れ替わったことを頭では分かっていたが、改めてその姿を客観的に見せられ、ショックを受ける沙織。

「さて、そんなわけで、今の俺は女子高生、お前は中年のオジサンってことだ」
「わかっているわよ!!」
「いーや、わかっていないね。今の自分の立場がな」
 そう言うと、大木は沙織を押し倒した。沙織の服に手をかけ、乱暴に脱がす。
「きゃあ!?い、いやあ!!」
「叫んでも無駄だぜ。周りからみたら、女子高生がオジサンを押し倒しているだけだからな」
 抵抗する沙織、しかし力では男の体にかなわない。そのまま下着を脱がされる。
「そんな、それだけはやめて!やめてよ!!」
「うるさい! 何なら、今警察を呼んでみるか? か弱い女子高生とむさ苦しい中年男。警察はどちらを被害者だと思うかな」
「うう……、ヒック…」
「ようやく大人しくなったな、そのまま大人しくしていれば、痛いようにはしないよ」
 はだけた制服。そこから見えるブラをずらし、沙織の胸にしゃぶりつく。
「ひぅ……」
「ちゅぷ……、おや…? 結構反応が良いな。ひょっとして俺が来たときに、すでに体弄くっていたのか?」
「違う……違うもん……」
「久しぶりの女の体もんな、俺の体で3日も溜めていたみたいだし、自分の体に興奮していたんじゃないか?」
 大木は指を沙織の中に入れる。すでに湿り気を帯びていたそこは、簡単に大木の指の侵入を許す。
「ひゃうぅ…、あん…」
「前戯もいらないくらい、とろとろじゃないか。まったく、とんだ淫乱娘だったんだな」
「いやあ……言わないでよ…」
「それじゃあ、これも簡単に咥え込んでくれるよな」
「いやあああ!?」
 大木は股間のイチモツを沙織に挿入する。
「いや! やめて!」
「ん……、結構締め付けが強いな、感じているのか?」
 大木が腰を動かすたびに、沙織の体がビクンと反応する。
「ククッ、気持ちよさそうだな、じゃあ、もっと面白いことをしてやろうか」
 大木は沙織と繋がったまま、手に力を込める。すると手が光り出し、2枚のカードが飛び出した。
「あん……、えっ!?」
 沙織の右手も同じように光り出し、カードが飛び出る。
「何で……!?」
 沙織の言葉を無視して、大木はカード2枚を取り替えた。

「きたきた……、ん!? ひゃうん!?」
 大木は沙織の体になって、大木の体の沙織に押し倒されていた。2人は再び体と立場が入れ替わったのだ。
「何であなたがこんなことができるの!」
 繋がっていた体を離そうとする沙織。
「ん……、逃がさないぜ……」
 大木は沙織の体を離さないように、細い両足で大木姿の沙織の体を挟む。挟むことで、さらに沙織の体の奥まで、大木の体が入り込む。
「あああん……、擦れて、奥まで入って……、イイ…」
「ああ、何だか、先っぽが熱い……」
「ほらほら、我慢せずに出しちゃえよ……ああん…」
「はあ、何だか、あ、出る……」
「い、いく……、あ、あああああん!!」
 沙織は、大木の中へ熱いものをぶちまけた。


「はあ、はあ、すごい……、まだ、気持ちイイ…」
「何で、何でカードが……」
「はあ……、はあ……。これか?あのボウズにこの力をもらったんだよ」
「えっ?」
 そう言うと再びカードを浮き上がらせる。すると沙織の意思とは関係なく沙織のカードも浮き上がる。
「何で私のカードが?」
「あのボウズからもらった力は制限があるみたいでな。俺とお前しかカードを交換できないんだよ」
そう言って沙織から『position』のカードを奪い、自分のカードと入れ替えた。
「あっ」


「ふう、これで俺は体も立場も女子高生ってわけだ」
「そんな……、返してよ!私を!」
「そんなオッサンの叫ぶなよ。気持ち悪い。……まあ俺も鬼じゃないからな。男の体が恋しくなったらまた交換してやるよ。そのときはまた絡もうな」
 がっくりとうなだれる沙織。それをニヤニヤ見つめながら、乱れた制服を整える大木。
「それじゃあね、沙織おじさん!」
 女子高生、大木は短いスカートを翻して、アパートから出て行った。

おわり




私にとっては珍しく、後味の悪い話になってしまいました。
今回は「立場」の入れ替わりを重点に書いてみました。
立場が変わるというのもなかなか倒錯感があって好きなんです。

ところで『立場』の英語訳として『position』というのは正しいんでしょうか?
格好つけて英語で書いてみたんですが、ちょっと不安です。

それでは
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コメント

こういうの大好物です。
GJ!!

  • 2011/12/10(土) 00:43:56 |
  • URL |
  • ゼルダ #-
  • [編集]

>ゼルダさん
ありがとうございます!!
気に入っていただけてうれしいです!

  • 2011/12/12(月) 00:02:15 |
  • URL |
  • ひよとーふ #-
  • [編集]

はじめまして。
はんが~ねこです
にゃっき~♪

「立場」の英語訳の件ですが、youtubeなどで見る限り、「switch place」(placeは「場所」という意味だが、地位や立場という意味もある)や「trading place」と表記されていることが多いようです。
こういったネタは双子を主人公とする作品に多くみられるようですが、それをTSF小説に持ってきたのが面白いですね。
ちなみに体の入れ替わりは「body swap(あるいは body switch)」といいます。

身体は変わっているのに立場は変わらない、身体は自分のままなのに立場(機械的記録を含む客観事実)が違うとは、よく捻られた面白いシチュエーションですね!
特に写真のシーンは光景を想像して興奮しました(^^)

ひよとーふさんの発想力には何度も唸らされますねえ。

  • 2011/12/15(木) 21:38:22 |
  • URL |
  • nekome #lWxbDKCI
  • [編集]

>はんが~ねこさん
はじめましてー!

英語訳を調べていただいてありがとうございます。
「position」と「place」とどちらにしようか迷ったんですが、
「場所」という意味が強いのかなと思ってやめちゃいました。
「place」のほうが正しそうですね。


>nekomeさん
ありがとうございます!

変則的な入れ替わりを書いてみたくて、
このようなシチュエーションにしてみました。
写真のシーンは私もお気に入りです。

  • 2011/12/17(土) 23:44:33 |
  • URL |
  • ひよとーふ #-
  • [編集]

ダーク系TSFは面白い!!

それはともかく、音沙汰なしでもう少しで2ヶ月、ちょっと心配ですね~。
安否報告だけでもしてほしいです。

  • 2012/01/27(金) 15:23:23 |
  • URL |
  • bishop #mQop/nM.
  • [編集]

>bishopさん
しばらく更新が無くてすみません。
何かあったわけではないですので、安心してください。

  • 2012/02/04(土) 22:16:19 |
  • URL |
  • ひよとーふ #-
  • [編集]

続編希望

立場のだけの入れ替わりも良いですね。
入れ替わり物が大好物なので(笑)
またこんな話を読んでみたいです。

  • 2012/04/02(月) 02:22:25 |
  • URL |
  • さとっち #-
  • [編集]

>さとっちさん
変則的な入れ替わりですも良いですよね。
これからも面白い入れ替わり話を書いていきます!

  • 2012/04/05(木) 19:34:45 |
  • URL |
  • ひよとーふ #-
  • [編集]

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