ひよこらぼ

自作のTSF小説(変身・憑依・入れ替わり等によって性転換する小説)を掲載していく予定です。

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メイド喫茶

 玉石混交な萌え喫茶業界。一時期のブームからいろんな喫茶店がオープンし、そして消えていく業界だ。今、私は最近オープンし、話題を呼んでいるメイド喫茶に取材に来ていた。

『メイド喫茶 てぃーえす』

 貸しビルの一階にその喫茶店はあった。
「お帰りなさいませ、ご主人様」
 シックなメイド服に身を包んだ、若い女性が私を迎える。その立ち振る舞いは、バイトとは思えないくらい優雅だ。
「こちらへどうぞ」
 長いスカートを翻して席へ案内する彼女。私はそれを止め、名刺を差し出す。
「○×雑誌の山下と言います。今日は取材できました」
「山下様ですね。それでは店長に確認いたしますので、こちらでお待ち下さい」
 女性はそう言うと、私を空いている席に案内した。






「こちらをどうぞ」
 コーヒーが運ばれてくる。私はそれを口にする。
「……美味い」
 驚いた。深い味わい。コーヒーを売りにしている喫茶店にひけをとらない味だ。その味を堪能していると
「お待たせしました、店長の石川です」
 店長が私の目の前に現れた。歳は20代後半ぐらいだろうか、とても若そうだ。
「あ、こんにちは、山下です」
 そう言って名刺を差し出す。
「はい、本日はよろしくおねがいしますね」

 店長から話を聞く。曰く、今流行のメイド喫茶では他の店に勝てない。それならば喫茶店本来の喫茶を強みにして行こうということだ。
「喫茶を強みにしていくというと……、やっぱりコーヒーに力をいれているのですか?」
 私は先ほどのコーヒーの味を思い出した。
「はい、他にもフードにも力を入れています」
「へえ…、どれがオススメですか?」
「メイド喫茶らしく、オムライスです。よかったら食べていきませんか?」
「ええ、ぜひ」

「おまたせしました、オムライスでございます」
 十分後、キレイに盛り付けられたオムライスがメイドから運ばれてきた。すでにデミグラスソースがかかっている。メイド喫茶に定番のケチャップで絵を描くということはやっていないそうだ。
「では、いただきます」
 オムライスにスプーンを入れる。
「これは……」
 きっちりと焼かれている卵の外見とは対照的に、中はキレイに半熟になっていて、スプーンの上でとろとろの卵とチキンライスが絡まっている。
 それを口に運ぶ。
「うまい……」
 口の中に広がるケチャップの味、そしてほのかに香るバターと香辛料の風味。それが卵と絡み合って濃厚な味をかもし出している。
「どうですか?」
 店長が尋ねてくる。
「すばらしいですね。これはもう専門店並みの味ですよ」
「ありがとうございます」
「コーヒーといい、このオムライスといいプロの人を雇っているんですか?」
 こんな味、素人には出せるはずない。
「いえ、バイトの女の子ですよ」
 そう言って店長はキッチンから従業員を連れてくる。確かに若い女の子だ。本当に彼女らが?
「こちらがフード担当の藤田さんです」
「こんにちは」
 深々とお辞儀をする。聞けばこの若い女性、まだキッチンを担当して3ヶ月も経っていないそうだ。
「すごいですね、よっぽどすごい指導マニュアルがあるんですか?」
「いえいえ、マニュアルというよりは……人ですかね」
 教育がしっかりしているということだろうか。それ以上のことはあまり教えてくれなかった。

「本日はありがとうございました」
「こちらこそ、ありがとうございました」
「いってらっしゃいませ、ご主人様」
 深々と頭を下げられたメイドに見送られながら、私は喫茶店を後にした。



“あえて正統派。今話題のメイド喫茶を追う!”
『メイド喫茶 てぃーえす』 評価:☆☆☆
 あえて正統派喫茶店という道を貫くことで、逆に他のメイド喫茶との差別化を図っている。
料理はどれもプロが作ったのかというほど、完成度が高く、ぜひ味わって欲しい。
 店内の雰囲気と相まって、至福のひと時を過ごすことができるだろう。



「ふふ……」
 笑顔を見せながら、喫茶店の店長である石川は、先日の取材の記事が掲載されている情報誌を読んでいた。そこへ――
「失礼します」
 20代前半の若い女性が入ってきた。非常にスタイルの良い女性だ
「あ、バイトの面接の娘ですね。座ってください」
 近くの椅子にすわる。
「それでは志望動機を聞きましょうか」
 と、店長はそう言いながら女性に気付かれないように何も無いところへ目配せをする。
「はい、まず社会勉強のためと、このお店のシックな雰囲気に……、ひ、ひゃう…?」
 突然、女性は体をふるわせた。
「あ、あ……、いや……、入ってくる……? いや~~!!!」
 大きな声をあげた後、がっくりとうなだれる女性。そしていやらしい笑みを浮かべて立ち上がった。
「どうですか、気に入りましたか?」
 店長は女性に尋ねる。
「おう、合格だ。こんなスタイルのいい子、不採用にするわけないだろ」
 そう言って胸を揉みしだく女性。
「前の子は、可愛かったが、胸はそんなに大きくなかったからな。あん……、今回は楽しめそうだぜ」
「じゃあ採用ということで」
「おう」
 そういうと女性はふっと力の抜けたようにへたり込む。
「起きてください」
 店長は、倒れた女性の肩を叩く
「あれ、私? 気絶してました?」
「緊張してたんですね。でも面接は合格です。明日から来てくださいね」
「え?あ、はい!」

 雑誌の影響もあってか『メイド喫茶 てぃーえす』は目の廻る忙しさだった。しかし、閉店を向かえ、2人の若い女性と店長は一息つく。
「それでは、今日はお疲れ様でした。お客さんがいないので素で話しても大丈夫ですよ」
 店長がそういうと、若い女性達は一様にだらしない姿を見せる。
「そうそう、今日でホールの娘が辞めます。代わりに明日から新しい娘が入ってきますのでよろしくお願いしますね」
「今度は…どんな人なんだ、重弘さん」
 フード担当の娘がホール担当の娘に尋ねる。
「おう、今度の娘は、スタイルの良い巨乳のお嬢ちゃんだぜ、道也さん。うらやましいだろ、あんたもなってみたいかい」
 フード担当の娘に話しかける
「俺は……誰でも……いい」
 ぼそっと喋る、フード担当の娘。
「まったく、堅物だね。今の体はそんなに可愛い顔をしているのに」
「重弘さん、そろそろ彼女たちに体を返さないと」
 店長がホール担当の娘に話す。
「おおそうか、それじゃ、また明日。いや~、明日から巨乳か~」
「……お疲れ様です」
 2人はそう言うと、ふっとその場に崩れ落ちた。

「皆様、今日はお疲れ様でした」
 再び同じ言葉を話す店長。
「今日までありがとうございました」
 ホールを担当していた娘が店長に頭を下げる。先ほどのようなだらしない格好はまったくしていない。
「こちらこそありがとう。また気が向いたらいつでも働きに来てね」
「はい」
「お疲れ様でーす」
 ホール担当の娘が挨拶をする。
「お疲れ様、また明日もよろしくね」
「はーい」
フード担当の娘がにこやかに手を振る。先ほどまでの寡黙な姿とは大違いだ。

店から出てきたフードとドリンク担当の女性がそろって話していた。
「うちの店って、あまり働いたって感じがしないのよね」
「うん、何だか働いている時間があっという間に過ぎているような気がするだよね」
「まあいっか、今日で終わりだし」
「うん。今までありがとね」


 『メイド喫茶 てぃーえす』ここの店長は不思議な力を持っていた。それは人から魂を抜き出し、別の人物に憑依させることができるのだ。彼はその能力を使って、2人の男をバイトの娘に憑依させているのだ。
 重弘と呼ばれるホール担当の男、彼は元執事だった。仕事ぶりは完璧でよく気のつく優秀な男だが、無類の女好きで、仕えた主人の妻や娘に手をだし、クビになることを繰り返していた。
 道也と呼ばれるフード担当の男、彼は外国で料理を学び、その腕は確かだ。重弘とは異なり、寡黙で真面目な男だ。しかし、見た目が非常に厳つい格好であり、その容姿からどこも雇ってくれるところが無かったのだ。
 店長はその2人をメイド喫茶の店員として雇ったのだ。2人とも仕事は完璧にこなす。しかもバイトの娘が突然辞めても、新しいバイトの娘を研修期間無しで働かせることができるのだ。
 

「おはようございます。今日からよろしくお願いします」
次の日、昨日バイトに来た女の子が店に来た。
「君が新しくきた娘? よろしくね」
 フード担当の娘はすでに店に来ていて、新人を歓迎する
「それじゃ、開店前のミーティングを行います」
 店長がそう言った途端
「あ、いや、また……」 
「ん……くっ…」
 2人のバイトの娘が苦しみ出す。
「中に……、何か入ってくる…」
「ん……あああ…」
 2人とも意識を失った。そして次の瞬間、
「うひゃひゃ、いいねいいね。この弾力」
 突然下品な笑みで、自分の体を触っている。
「おはようございます」
 そしてフード担当の娘が急に無口になる。
「重弘さん、もうすぐ開店時間ですから」
「ちぇ…。そうだ、店長。久しぶりにお楽しみタイムをくれよ。なあ道也さんもやりたいだろ」
「……ああ」
「……わかりました。今日は閉店時間を1時間早くします」
「やったー!」

 お楽しみタイムというのは、憑依した女の子の体を好きにする時間を設けることだ。憑依された女の子には悪いが、これも社員のモチベーションアップのためということで。
「あん…、こんなに大きいのに、感度もいい……」
 お楽しみ時間。さっそく重弘さんは自分の体をもてあそんでいる。
「……かわいい」
 道也さんは道也さんで、女の子の体で、いろんな衣装を着て楽しんでいる。今日はフリルのついたゴスロリ衣装で鏡の前でポーズを取っている。容姿に似合わず可愛いものが好きで、そんな衣装を着れるこのお楽しみ時間が楽しみのようだ。

「どうもー、今日からお世話になります。先輩。いろいろ教えてくださいね」
 重弘さんがいつの間にか道也さんの近くに寄っていった。そして後ろから勢いよく胸を掴む
「ん……、あ、ちょっと……」
「せーんぱい、こんな服きて、可愛いー。食べてしまいたい」
「い、いやあ……」

お楽しみタイムの1時間、2人の媚声は鳴り止まなかった。


おわり






TSF小説で一度は書いてみたかったメイド喫茶です。
情報誌風に書いてみようと思ったのですが、難しくて断念しました。

この喫茶店のシステムならば教育費のコスト低減に役に立つかもしれませんね。
どこかこのシステムを採用してくれないでしょうか(笑)

それでは
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コメント

どうも初めまして。黒錆と申します。

憑依描写好きの自分としては、憑依前後のシーンとか、憑依から解放される時の描写とかってやっぱり良いですね。
あと、憑依してる側の人格が顕になってる時の感じとか(個人的にはエロ描写とかが苦手だったりしますけど)も好きです。


…ところで、一つ疑問なんですけど、この喫茶の給料って憑依する側にも支払われているんですよね?
(内面的な意味で)仕事をしてる訳ですし、元の自分の身体がある以上はその身体の生活費が必要でしょうから、そうでないと憑依する側も納得いきませんよね?

でもそうすると、オーナー側からすれば給料を2倍払ってることになりません?
教育費というのがどれだけ掛かるものなのか分かりませんが…、あまりコスト削減には繋がらないのではないかと思いまして…。
この話では従業員が2人だから安く済むと考えられますけど、これが5人とか10人とか、それ以上になってしまうと…。(汗)

まぁだから、"従業員が2,3人で済む客商売"では非常に有効なシステムということになるんでしょうかね?


それでは、長々と失礼しました。
益々のご活躍、期待しています。(笑)

  • 2011/09/05(月) 17:11:22 |
  • URL |
  • 黒錆 #-
  • [編集]

>黒錆さん
初めまして!

疑問の件ですが、
まったくそのとおりです……。
コスト削減にならないですよね。
憑依している側の給料支払いの件をまったく考えていませんでした。酷い話ですね。
もう少し設定を練るべきでした。
恥ずかしいです……。

読んでいただき、ありがとうございます。
これからもよろしくお願いしますね。

  • 2011/09/05(月) 20:21:05 |
  • URL |
  • ひよとーふ #-
  • [編集]

お久しぶりです!

更新が少ないのでまさか?と思いましたが、新作が出てよかったですw

相変わらずひよとーふさんのシチュエーションは細かくていいです!これからも活動を続けてくれるとありがたいです!

  • 2011/09/07(水) 11:15:30 |
  • URL |
  • かじゃ #Hr.yjIh.
  • [編集]

>かじゃさん
お久しぶりです。
いつもかじゃさんには心配ばかりさせていますね。
もっと更新頻度を上げていかないとですね。

まだまだ止めるつもりはありませんよ!

  • 2011/09/08(木) 00:59:51 |
  • URL |
  • ひよとーふ #-
  • [編集]

今回も素晴らしかったです
ひよとーふさんの作品は「実現すると素晴らしいなあ」と思うものばかりw
あまり暗い事は考えないから、コストのことは作者様と同じく気にしてませんでした(笑

  • 2011/09/08(木) 14:32:01 |
  • URL |
  • 雷 #-
  • [編集]

>雷さん
ありがとうございます!
こんなTSが実現したら面白そうという妄想が、私のTSの原点です。
どこかで本当に実現してくれればうれしいのですが(笑)

  • 2011/09/10(土) 22:32:33 |
  • URL |
  • ひよとーふ #-
  • [編集]

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