ひよこらぼ

自作のTSF小説(変身・憑依・入れ替わり等によって性転換する小説)を掲載していく予定です。

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解決屋(前編)

「ここか……」
 俺は一昨年に建ったばかりの小奇麗なアパートの前にいた。
「えーと、依頼では、アパートのこの部屋だけ妙な音がしたり、物が動いたりと心霊現象のようなものが起こって住人が怖がってすぐに出て行ってしまう。何とかして欲しいとのことだったな」
 このアパートの大家さんからの依頼内容を確認する。
「さて、始めるか」
 俺は大家さんから預かった鍵でドアを開け、部屋の中へ入った。





 俺は解決屋という仕事をしている。人間関係のトラブルに、物が故障したなどというトラブル、さらには飼い犬がいなくなったというささいなトラブルに対して、解決の手伝いをしている。いわゆる探偵みたいな仕事だ。
 その中で、俺が優先的に依頼を引き受けるのが、今回のような心霊現象という胡散臭い類の案件だ。
 なぜそんな依頼を引き受けるのかというと――


「綺麗な部屋だな、さすが築2年。壁も水周りもまったく汚れていないな。こんな良い部屋に人が入らないなんてもったいないな」
 まずは心霊現象が起こらないと何ともならない。俺はしばらくこの部屋で待機していた。

(出て行け!)
「ん?」
 窓ガラスがカタカタと揺れる。部屋のライトが点滅を繰り返す。水道の蛇口から不自然に水が滴り落ちる。
「これは……典型的なラップ現象だな」
 俺は、心霊現象が本当だと分かってほくそ笑む。

(ここから出て行け!!)
 なかなか出て行こうとしない俺に業を煮やしたのか、ラップ現象が激しくなる。窓ガラスは激しくゆれ、部屋の電気は点滅の回数が早くなる。もし食器などがあったら間違いなく宙を浮いて酷いことになっていただろう。
「さて、こんないたずらをする悪い子を捜さないとな」
 俺は気持ちを集中させて部屋の中を見渡す。

 俺が心霊現象といった胡散臭い案件を引き受けている理由。その一つが、俺には霊を見ることが出来るからだ。霊を見ることが出来るから、心霊現象が単なる悪戯なのか、本当に霊が引き起こしているか判断できる。悪戯ならば原因となる人を探し出せば良い。霊であれば除霊などの処置を施す。俺にはその技術も備わっている。
「いた、そこだ」
 俺は部屋の隅を指差す。
(えっ!?何で、私の姿が見えるの……?)
 部屋の隅に女性の霊がいることを俺の目が捕らえていた。

「もう、観念しな、幽霊さん」
(ま、まさか、除霊師……? 私、成仏させられちゃうの?)
 おびえた様子を見せる。なるほど、まだ理性は残っているみたいだ。好都合だ。
「じゃあ、やっちゃいますか」
 俺は女性の霊に近づき、そして大きく息を吸い込む。
(え? 何? いや!? 吸い込まれる!?)
 俺の能力は霊を見ることだけではない。霊を吸い込み、体の中に取り込むことが出来るのだ。
(いや、いやー!!)
 そして俺は女性の霊を全て吸い込んだ。
「……くっ」
 体に痛みが走る。そして俺はうずくまった。


 アパートの空き部屋に一人の女子高生がうずくまっていた。着ているブレザーの制服はこの近くにある高校のものだ。背中まで伸びた長い黒髪、少しつり目の顔は真面目な委員長を思わせる。
 
 その女子高生が幽霊の正体であり、そして今の俺の姿なのだ。

 俺は霊を吸い込み、自分の体に憑依させることが出来る。イタコに似ているが、違うところは、その霊の生前の姿を写し取ることが出来ることと、体の主導権が俺にあるということだ。

「まさか、女子高生とはね。嬉しい誤算だ」
 可愛らしい澄んだソプラノ声で俺は呟いた。そして着ているプリーツスカートを手でつまむ。そしてブレザーの上から柔らかい胸を――
(や、止めてください! な、何で私の体がそこに? 何で勝手に動いてるの?)
 頭の中で声が聞こえてきた。
「あー、お嬢ちゃんのカラダ、俺のものになったから」
 そう言って、俺は体の探索を続ける。
(やめて……わ、私の体、触らないで下さい)
「そうは言ってもね。人を驚かす悪い幽霊にはお仕置きが必要だよね」
(ひぃ!?)
 俺はバスルームへ向かった。そこには大きな鏡が設置されており、今その鏡にはニヤニヤとした顔の女子高生が映っていた。俺は鏡の前に腰を下ろし、股を大きく開いた。当然短いスカートの中の下着が丸見えだ。
(私の体で、そんなはしたない格好しないで下さい!!)
「あたし、人を驚かして楽しむ悪い子なの……」
 いやらしく俺は喋る。
(な、な……)
「だって、皆にあたしのことを気づいて欲しいから、もっと見て欲しいから……」
(ち、違……)
「見て、あたしの恥ずかしい姿。もっと見て!」
 そう言って俺はスカートの中に手を入れショーツの上からアソコをなぞる。ゾクゾクとする快感が俺の体を駆け巡る。
「ん……ああん…。気持ちいい……」
(いや! へ、変な声出さないで下さい!!)
 声を無視してさらに行為をエスカレートさせる。ショーツをずらし直接アソコを指で触る。
「あぅ……、あっ、これは……、いい……」
 クチュクチュといやらしい音を立てるアソコ。鏡ではいやらしい顔をした女子高生が痴態を演じている。その姿に、俺の気分が高まり、そしてその高まった気分が女の体を興奮させる。
「あっ……、あっ……」
(やめて……、そんな姿、見せないで…)
 快感と興奮で頭の中の声も聞こえない。だんだんと意識が薄れてくる。
「あっ…、あん……、ん……!? んんんぅ~~~~……」
 頭が真っ白になり、俺はイッた――


「はあっ……、はあっ…、ああ……まだ気持ちイイ……」
 俺はイッた余韻に浸っていた。
(ヒック…ヒック……、ひどい……)
 頭の中に女子高生のすすり泣く声が聞こえてくる。
「え、あれ? 何で、成仏してないの」
(あんなことされて、成仏するわけ無いじゃないですか! バカっ!)
「自分の体であんな痴態を見せられたら、耐えられなくなって、みんな成仏しちゃうんだけどな……」
 霊を成仏させる方法はいろいろあるが、霊にこの世への執着を無くすというのが一般的だ。この世への執着というのは、大小さまざまだが、別に霊の望みを叶えて満足させる以外にも、この世にいなくないと思わせれば成仏させることができるのだ。
 若い女性の場合、酷い話だが今回の方法が一番効率的だったりする。誰だって見知らぬ男に体を触られるのは嫌なものだからな。
(バカっ、バカっ! 変態!)
 頭の中で激しく罵倒される。しかし、あの行為で成仏しないという事は何か相当な執着でもあるのだろうか。とにかく落ち着かせないと。
「うーん、お嬢ちゃんが成仏してくれないと、俺は一生この体のままなんだが」
(知りませんよ! あなたが私を吸い込んだんでしょ)
「あ、でも『女子高生探偵』ってのも良いかもな。中年のおじさんなんかの依頼が増えそうだ。TV局からの依頼も来たりして」
(私の体をそんな見世物みたいにしないで下さい!)
「体は女子高生、頭脳は男、その名も……」
(はあ……、ツっこむのも疲れてきた……)
 と、彼女が落ち着いて――いや呆れてきたところで、彼女に俺がここに来た目的、俺の能力について簡単に話した。

「……ということで、皆迷惑しているんだ。成仏してくれないか?」
(イヤです!)
 まあ、そうだろうな。こんな説得で成仏できるならとっくにしている。
「じゃあ、あんたの名前は」
(中滝利穂子……です)
「利穂子ちゃんね。何故、この世に留まろうとするんだ。怨念か?未練か?」
(彼が、迎えに来ないの……)
「彼って、あんたの彼氏のことか? あんたが死んでからもう2年も経っているから、迎えに来ないのは当たり前じゃないか?」
(違う、そうじゃないんです!)
「じゃあ、どういうことなんだ?」
(……話したくありません)
 やれやれ、しょうがないな。
「じゃあ、その彼の名前は? 今どうしているか、調べてやるよ」
(え!? ……あ、えっと、岸波……宏茂)
「岸波宏茂ね。わかった」
 俺は事務所にいる助手に岸波宏茂という人物について調べるようにメールをした。
「じゃあ出かけるか」
(え!?どこに?)
「俺の事務所。俺の助手が利穂子ちゃんの彼氏のこと調べてくれているから。あんたも知りたいんだろ。彼氏がどうしているか」
(……はい)
 俺は長い髪をかき上げ、マフラーを巻く。そして玄関においてあるローファーを履く。元々は俺が履いていたのはスニーカーだったはずだが、彼女を憑依させたことで靴まで変わったのだろう。

「うう、寒い」
 スカートからむき出しの足に、冬の風が体温を奪っていく。
「まったく……何で女子高生はこんなに短いスカートを穿いているんだ」
 足を刷り合わせ、摩擦熱で少しでも足を暖める。
(ふふっ……、女の子は大変なんですよ)
「ああ、男ならキン○マが縮こまって寒さ対策になるけど、女はマ○コが縮こまるなんて、無いもんな」
(……ちょっと、私の口で下品なこと言わないでください!)
「あ、でも何だか股の間…マ○コがキュッとしてきたかも」
 スカートの上から両手で股に触る。
(いやー! 信じられない!)
 俺は利穂子ちゃんをからかいながら、女子高生の体を堪能していた。

「お嬢ちゃん、こんな時間に何やってるのかな~」
 ガラの悪そうな男に声をかけられた。今は平日のお昼前。こんな時間に制服姿の学生がいるのは非常に目立つ。
「お嬢ちゃんみたいな真面目そうな子がサボり? ヒマなら俺と遊ばない? 楽しいよ」
「……いえ、いいです」
「そんなこと言わずにさ」
 男は俺の細い腕を掴む。振りほどこうとするがしっかりと掴まれていて今の力では振りほどけない。
「厄介なのに絡まれちゃったな」
(ちょ、ちょっと大丈夫ですよね?)
 心配そうに利穂子ちゃんが話しかけてくる。だけどこの体では――。
「ごめん、ちょっとまずいみたいだ」
(ええっ!?)
「何ぶつぶつ独り言を言ってるんだ?」
「うわっ」
 手を引っ張られ、人通りの少ないところに連れて行かれそうになる。
(私、こんなことをされるために部屋を出たわけじゃない!)
 悲痛な叫びが頭の中に響く。と、その時。
「ぐはっ」
 鈍い音がして、目の前の男が白目をむいて倒れこんだ。倒れこんだ男の後ろには、長身で長い髪を後ろに縛った、青年が立っていた。
「助けに来ましたよ」
 その青年が喋り出す。
(あ……かっこいい……)
 利穂子ちゃんが呟く。
「助かったよ」
「いえいえ、たいしたことはしてないですよ」
 俺はその男に話しかけた。
(え? このかっこいい人と知り合いなんですか?)
「ああ、さっき言ってた、俺の助手だよ。あ、ちなみに助手も霊感があるから、利穂子ちゃんの姿でも、俺って認識できるんだ。それに、俺みたいに憑依させることはできないけど、利穂子ちゃんの声は聞き取れるからね」
「よろしくね、利穂子ちゃん」
(は、はい!!助けてくれてありがとうございました)
 やれやれ、すっかり俺の助手を気に入ったみたいだな。
「この娘の彼氏のことは何か分かったか?」
「ええ、ここではあれですので、事務所に行きましょう」
 俺たち3人(周りから見たら2人だが)は事務所へ向かった。

つづく



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何とか月に2回くらいは更新したいのですが……。
頑張ります。

さて今回のお話は
霊ではなく生身の人間の方が主導権を持っている話になります。

憑依か変身か、どちらに分類するか迷いました。
一応霊を憑依させているので憑依に分類しています。

後編では利穂子の未練について主人公が解決していきます。
楽しみにしていてください。
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コメント

変わったパターンで面白かったです。
続きを首を長くして待ってます!

  • 2011/01/21(金) 16:38:30 |
  • URL |
  • ヒト #-
  • [編集]

これは面白い。発想の転換ですね。すぐに解決せずにこのまま引っ張って貰いたいぐらいです。題名と反してしまいますが、。

  • 2011/01/23(日) 22:07:57 |
  • URL |
  • HBBH #-
  • [編集]

>ヒトさん
ありがとうございます。
続き、頑張って書いてます!

>HBBHさん
少し捻ってみました。
『解決屋』なのに解決しない展開も面白いかもしれないですね(笑)

  • 2011/01/24(月) 21:28:13 |
  • URL |
  • ひよとーふ #-
  • [編集]

続きが気になるな
果たして彼氏は、正なのか悪なのか・・・

  • 2011/01/27(木) 18:42:18 |
  • URL |
  • エロズキ #-
  • [編集]

>エロズキさん
返信が遅くなってすみません。
利穂子と彼氏はどういう関係だったのか、
続きで明らかになりますので楽しみにしてくださいね。

  • 2011/01/31(月) 19:52:13 |
  • URL |
  • ひよとーふ #-
  • [編集]

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