ひよこらぼ

自作のTSF小説(変身・憑依・入れ替わり等によって性転換する小説)を掲載していく予定です。

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神と悪魔と存在の手2 (後編)

「きゃあ~、かわいい!!」
「いいわ~、こっち向いて~」
 俺はたくさんの女子大生に囲まれていた。何故こんなことになったのかというと――




「おかえりなさいませ。お嬢様」
 メイドの格好をした女子学生が話しかけてくる。俺は模擬店の中で興味を持っていたメイドカフェに足を運んでいた。
「あれ、一人? お母さんとかお姉ちゃんは?」
「一人だよ」
 俺は小さな女の子になっている。そんな女の子が一人で来ているのが珍しいのだろう。
「そう? 待ち合わせなのかな」
 不思議な顔をしながらも、席に案内してくれた。

 まさかお嬢様女子大の模擬店でメイドカフェがあるなんて思わなかった。実はお嬢様でもメイド服を着てみたい願望でもあるのだろうか。
「お嬢様、ご注文は?」
 一人のメイドさんがオーダーを取りに来る。
「あ、えっとコーヒー……じゃなくて、カフェオレ一つ」
 何となくコーヒーを飲む気がしてこなかった。小さな女の子になっているからだろうか。

「はい、お待ちどうさま」
 目の前にカフェオレが置かれる。
「ありがとうー」
 身長差があるので、椅子に座っていてもメイドさんを見上げる格好になってしまう。

「にがっ」
 やっぱりお子様舌だ。俺はテーブルに付いているガムシロップを入れて甘くする。一個入れてもまだ苦い。二個も入れてしまった。それでもまだ苦いかもしれない。
「お嬢ちゃん、名前は?」
 そんなカフェオレに悪戦苦闘していると、一人のメイドさんから声をかけられた。
「あの、智美です」
 たしか、女になった俺の名前は智美だったはずだ。
「そう、じゃあ智美ちゃん、これ、プレゼント」
 メイドさんの手には生クリームのたくさんのった手作りケーキがあった。
「え、良いんですか?」
「うん。智美ちゃんかわいいから。ゆっくりしていってね」
 うーん、小さな女の子は得だな。おごってもらえるとは思わなかった。
「おいしい」
俺は甘いものがそんなに好きではなかった。しかし、目の前のケーキはすごくおいしく感じる。
「女の子は甘いものが好きなんだな」
 そんなことを思いながら、ケーキを食べていた。

「メイドカフェって言っても普通の喫茶店だよな」
 ケーキを頬張りながら、メイドカフェの様子を眺めていた。大学の許可が下りなかったのか、よくあるケチャップでオムライスに好きな文字を書くといったサービスはなく、店員がメイド服を着ている以外は喫茶店と変わらない。
「おかえりなさいませ、お嬢様」
 しかしメイド服姿の女性を眺めているのは楽しかった。男性がほとんど来ないからなのか、結構大胆に露出しているメイド服だ。スカートは短くて、低い位置なら確実に中が見えているだろう。そして胸元を強調するような服。思わず見とれてしまう。
「智美ちゃん、何見てるの」
 じっと見ていたらメイドさんの一人に声をかけられた。まずいな、さすがに見すぎたか。
「えーと……」
「そっか、わかった。メイド服着てみたいんだね」
「えっ?」
 良い風に勘違いしてくれたみたいだ。ここはそういうことにしておこう。
「うん」
「そっかー、ちょっと待っててね」
「え?あの!?」
 そう言うとメイドさんがスタッフルームに入っていった。
「智美ちゃん、ちょっとこっちに来て」
 しばらくして俺はスタッフルームに呼ばれる。そこには何人ものメイド服の女子学生がいた。一斉に自分の方を見られる。身長差があるため皆から見下ろされる形でたじろいでしまう。
「はい、これ、一番サイズが小さい服」
 先ほどのメイドから、服を一着渡される。それは皆が着ているメイド服と同じデザインをしていた。
「あのー、えと……」
「どうやって着るか分からない?着させてあげるね」
「ひゃあ!?」
 メイド姿の女子学生の集団から服を脱がされる。女同士とはいっても恥ずかしい。
「ほらほら、おとなしくしなさい」
 俺は成すがまま、着替えさせられていた。

「はい、できあがり」
 俺は顔を真っ赤にして俯く。俯いた視線の先には黒を基調とした白いフリルがついたエプロンドレスがあった。
「はい、鏡」
目の前に全身を映せる鏡が置かれる。そこにはスカートを両手で押さえて、顔を俯けて視線だけ鏡に向けた人形みたいに可愛いメイド姿の女の子が映っていた
「おかえりなさいませ……、ご主人様……」
 つい、お決まりの台詞を呟いて見る。
「か、か、かわいい!!」
 堰を切ったように黄色い声がスタッフルームにこだまする。

「きゃあ~、かわいい!!」
「いいわ~、こっち向いて~」
 そんなわけで、俺はたくさんの女子大生に囲まれていたのだ。
「こう……ですか?」
 リクエストに答えて視線を移す。するとたくさんのカメラのフラッシュが焚かれる。ちょっとした撮影会みたいだ。しかし、たくさんの女性に囲まれて、悪い気はしない。いや、むしろ注目されて、自分の姿が褒められてとても嬉しい。
「智美ちゃん、次はこんなポーズとってみて」
「はーい」
 注目されるのがこんなに良いなんて知らなかった。

「智美ちゃん!」
 一人の女性に手を引かれる。この人は誰だろう。
「お母さんが、あっちで待ってるわよ」
「あ、はい」
 あの女の子の「存在」を入れ替えたが、あまりあの女の子のことはよく分からない。家族と来ていたのだろうか。ということはこの女性は今の自分の知り合いなんだろうか。
「さあ、行こう」
「う、うん。わかった」
 メイド服の女子学生から残念そうな声が上がる。

「じゃあ、お姉ちゃんたち、バイバイ」
「じゃあね、智美ちゃん。そのメイド服はあげるね」
「ありがとう」
 俺を迎えに来た女性に手を引かれて、メイドカフェを後にした。

 女性についていくこと5分。いつまでたっても母親のような人は現れない。周りを見てみるとあまり人通りのないところに連れられていた。
「あの……お母さんは……?」
 手を引く女性に答える。
「あなた、かわいいわね」
「ひっ!?」
 女性の顔つきが変わる。この人は、俺の関係者では――ない?
「あなたのメイド服姿を一目見てから、私のものにしたいと思ってたのよ」
 やはりこの人は自分とはまったく関係ない人なのだ。それどころか、かなり危険な人だ。俺は逃げようとするが両手を強く掴まれる。振りほどこうとしても大人の力にはかなわない。
「や、やめ」
「かわいいわ、ほんとうに」
 女性の手が俺の着ているメイド服の中に入ってくる。そして胸の先端を摘まれる。
「い、痛い」
「大丈夫、力を抜いて、私に任せて」
 やさしく、時に強く俺の体を弄られる。
「ん、んぁ……」
 切ない声が俺の口から漏れる。
「汚れちゃうから、これは脱ぎましょうね」
 下着が脱がされる。そして女性の手が俺の秘部に触れる。
「ん、くぅ……」
 敏感な刺激に呼吸が出来なくなる。そんな俺の反応をみて女性の行動がエスカレートする。
「ちょ、ちょっとやめ……」
 女性は俺のエプロンドレスのスカートの中に顔を入れた。髪の毛が足や股に触れてくすぐったい。
「ひゃ、あ、ひゃんっ!」
 女性の舌が俺の秘部に触れる。温かく湿ったそれがやさしく刺激するたびに、俺の体が反応する。
「ふふ、智美ちゃん、気持ちいい?」
 スカートの中から女性が声をかける。俺はふるふると頭を横に振る。
「でも、ここはこんなに濡れているわよ。中はどうなっているのかな」
「あ、あん、やぁ……」
 女性は指で俺の秘部に触れる。そしてそこを開く。
「ひぅ…!?」
 股の中が開かれ、ひんやりとした感覚が伝わってくる。そして蜜壷にたまっていた愛液が溢れ出してくる。
「あらあら、こんなに出しちゃって。私がなめ取ってあげるわね」
「ひゃあぅ、んぅ……、ああ」
「ふふっ、ここをなめると、どうなるのかしらね」
 女性の舌が、俺の中に隠れていた突起に触れる。
「ひゃあああ、ああん!」
 体がビクビクと反応する。
「ん、んちゅぅ、ちゅぷっ」
「ああぁ! やあああっ! んあああ……」
 呼吸も出来ない。俺は両手で顔を抑えて、媚声をあげていた。
「苦しい? じゃあ、すぐに楽にしてあげるからね」
「あ、あん、ひゃああん」
 女性は舌の動きを早くする。自分の体が自分のものじゃないように大きく反り上がる。
「あん、ああん、やあぁ…、ああああああああん」
 頭の中が真っ白になって俺は意識を失った。


「うーん……」
 意識を取り戻した俺は、女性の膝の上に頭を乗せていた。
「あら、起きたの?」
 俺の顔に手をかけてくる。
「ひっ!?」
 俺は咄嗟にその場から逃げ出した。しかし股が気になって上手く走れない。後ろを見るとゆっくりと追いかけてくる女性。
「あら?あなたは?」
 目の前に、あの俺と「存在」を入れ替えた女の子(?)がいた。エステの客引きでもやっていたのだろうか。
「かわいい格好ね、どうしたの、こんなところで」
「ごめんなさい」
説明する暇はない。俺は両手に力を込めて、彼女に触れた。

 自分の体をみる。胸がある。目線が高い。俺は女子学生になっていた。
「やった、元に戻った」
 正確には元に戻っていないが、ひとまず女の子の体からは戻ることが出来た。
「そうだ、女の子が危ない」
 「存在」を入れ替えたのだ。こんどはあの女の子が女性に狙われるはず。俺は周りを見回して女の子を捜す。
「何するんですか!」
 乾いた音がして、メイド服姿の女の子が女性に平手打ちをしていた。その剣幕に押されたのか、女性はこの場から逃げ出していった。
「だ、大丈夫?」
 女の子に駆け寄る。
「まったく、いきなりレディの体に触ろうとして。失礼しちゃうわ」
 俺の気にも留めずに女の子もどこかに行ってしまった。
「咄嗟の出来事には、女性の方が強いのかもしれない……」
 ぼそっと俺は呟いた。


「いろいろあったが、楽しかったな」
 俺は、元にもどろうとする。
「あ、そういや、元に戻るには、俺の大学に行かないと」
 俺と同じ「存在」、つまり同じ大学、学部に通う人から「存在」をコピーしなければいけない。
「孝之にでも頼むか」
 俺は携帯を取り出す。
「あれ、孝之の番号がない……?」
 よく考えて見れば当たり前だ。お嬢様女子大に通う俺が、どうやって他の大学の男子と知り合うことが出来るんだろう。
「仕方ない、直接大学に行くか」

俺は孝之を訪ねて自分の通っている大学の工学部へ行って孝之を呼び出してもらった。そこに行くまでに俺は非常に注目を浴びていた。唯でさえ女子学生が少ない工学部、いても作業着姿の女性しかいない中で、少しお洒落に着飾った女性は異質だ。
「え、あんた、誰? もしかして俺に気が……って何だ智仁か」
変に喋るとまたおかしなことになりそうなので、俺はさっさと左手で孝之の「存在」をコピーした。

「しかし、結構不便だよな」
 両手を見る。たまたま「存在」の近い孝之がいたから良いものの、もし「存在」の近い人がいなかったら。気兼ねなく使っていたこの両手の能力だが、考えて見ると恐ろしいかもしれない。
「まあ、でも貴重な体験ができるのは楽しいけど……」
 気をつけていればこんなに便利な能力はない。俺はそんなジレンマを抱えながら、これからもこの能力を使っていくのだろうなと思っていた。

おわり



何とか年内に書き上げることができました。

この「存在」をコピーする能力ですが、元に戻るのが難しいというリスクがあります。
元の自分なんてどうでもいいやという性格の主人公ならそのままでもいいのですが
この主人公は元に戻りたいという性格のようで。
次回ではその辺の葛藤と、元に戻るための新たな能力について書いていければと思います。

それでは
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コメント

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  • 2010/12/19(日) 19:02:50 |
  • |
  • #
  • [編集]

>非公開コメントさん
ありがとうございます。
コメントでありました作品の続きも考えていますので、
ぜひ楽しみにして下さい!

  • 2010/12/20(月) 23:23:12 |
  • URL |
  • ひよとーふ #-
  • [編集]

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

  • 2010/12/21(火) 02:29:50 |
  • |
  • #
  • [編集]

折角潜り込めたんだから、もっと楽しんでも良かったのに、、、。次回作はハメを外してくれる展開を期待します。

  • 2010/12/21(火) 09:50:29 |
  • URL |
  • #-
  • [編集]

今回も楽しませていただきました!
ロリになったんだからもう少し動いてもよかったと思いましたが面白かったです
自ら元に戻れる能力はいらないと思いつつ、葛藤を頼みに待っております

  • 2010/12/21(火) 19:14:37 |
  • URL |
  • 蓮華 #X6lTdxlc
  • [編集]

>非公開コメントさん
ご指摘ありがとうございます。
名前が全然統一されていませんでしたね……。
『智美』が正しい名前です。
修正しました。

>無記名さん
今回は暴走が足りなかったですね。
次回はもっとやりたい放題やってみたいと思います。

> 蓮華さん
いじられるのがメインでしたので、
自分から積極的に動くシチュエーションをもっと入れれば良かったですね。
単純に元に戻る能力では面白くないので、少しひねった能力にしたいなと考えています。
楽しみにしていて下さい

  • 2010/12/21(火) 22:34:35 |
  • URL |
  • ひよとーふ #-
  • [編集]

ツボにはまってアっという間に、
すべて読みました。
続きがどうなるか楽しみに待っています。

  • 2011/04/11(月) 14:24:36 |
  • URL |
  • #mQop/nM.
  • [編集]

>無記名さん
ありがとうございます。
ずいぶんと遅れていますが、
続きは考えていますので、
楽しみにしていてくださいね。

  • 2011/04/13(水) 21:15:42 |
  • URL |
  • ひよとーふ #-
  • [編集]

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