ひよこらぼ

自作のTSF小説(変身・憑依・入れ替わり等によって性転換する小説)を掲載していく予定です。

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神と悪魔と存在の手2 (前編)

 
俺、福山智仁は神と悪魔の力を手に入れた!!

 ――もう二十歳を超えた男がこんなことを言うと、正気を疑われるかもしれない。でも真実なのだ。
 先日、たまたま神と悪魔の争いに巻き込まれた俺は、両手を失ってしまった。そしてその際に、神から右手を、悪魔から左手を代償に、両手を元に戻してもらった。しかし、その両手には不思議な力が宿っていた。神から貰った右手は触った相手に自分の「存在」をコピーする。そして悪魔から貰った左手は相手の「存在」を自分にコピーするのだ。

そして今、俺はとある女子大の前に立っていた。




 この女子大は、俺の通っている大学の最寄り駅から一つ隣にある、有名な私立のお嬢様大学だ。どこぞの社長や、政治家の娘が数多く在籍しているそうだ。
 今、この女子大では学園祭が開催されている。普通の学園祭と違ってこの女子大は、通常は在学生とその関係者のみに配布される入場券が無いと入れない。
 当然、俺はこの女子大に知り合いはいないため、入ることは出来ない。
そんな俺が、なぜこの大学前に立っているかというと――

「こんにちは、すいませんが入場券の提示をお願いします」
 大学の校門前で、受付であろう女子学生に声をかけられた。
「あ、はい」
 俺は入場券を取る振りをして左手に力を込めた。
「はい、これです」
「え、きゃっ」
 そのまま彼女の体に触れた。

「智ちゃん、そんなところで油を売ってないで、受付の仕事手伝って」
 先ほどまでとは異なり、受付の女子学生が親しく話しかけてくる。
「はーい」
 俺は女子学生に甲高い声い答える。

 俺は左手で、女子大の学生という「存在」を自分にコピーした。つまり俺はこの女子大の学生となったのだ。そしてその「存在」にあわせて俺の姿も変化している。
 ポケットに入れていた財布を取り出そうとして、ズボンのポケットに手を当てる。しかし俺はズボンではなく、フリルの着いた膝丈ほどのスカートを穿いていた。
 近くに置いてあったブランド物のバッグがどうやら俺の持ち物らしい。その中からこれまたブランド物の財布を取り出し、学生証を取り出した。

『○○女子大文学部 福山智美』
 学生証にはそう書かれていた。
「よし、成功だ」
 この能力さえあれば俺は誰にでもなれるんだ。そう思うと顔がにやけてくる。
「智ちゃん!」
「あ、ごめんなさい」
 いい加減怒られそうなので、俺は受付を手伝った。受付の仕事をしている彼女の「存在」をコピーしたため、俺も受付の仕事をしなければいけないのだろう。

「はい、お疲れ様。交代の時間だよ」
 別の女子学生から声をかけられた。
「ふう、終わった~。それじゃあ、智ちゃん、私はこの後用事が有るから。またね」
「うん、またね、尚ちゃん」
 俺は、一緒に受付をしていた女子学生、尚美と別れた。

「疲れたな……」
 有名な女子大の学園祭だけあって、関係者以外でも入ってこようとする人たちがいる。受付はそんな人たちが入らないようにしなければいけない。一部の人はそれを聞いて文句を言ってきたり、中には受付をしている女子学生をナンパしてきたりしていた。
「有名女子大ってのも大変だな。まあ、それより」
 俺を含めたうちの大学の男子共がいつか行ってみたいといつも言っていた女子大の学園祭。ついに俺は来ることが出来たのだ!

「どこを廻ろうか」
 学園祭の雰囲気自体は俺の大学とほとんど変わらない。むしろ俺の大学のほうが活気があるようだ。しかし――
「いらっしゃいませー、アイスクリームいかがですかー」
「サークルの展示品です、良かったら見ていってくださーい」
 飛び交う声は当たり前だが女性ばかり。しかもお金持ちのお嬢様が多いため、上品で美人が多い。
「いやー、来て良かった」
 美人な女子学生を見ているだけでも楽しい。その様子を不審に思われもしない。今の俺はこの女子大に所属する学生なんだから。

「ちょっと、そこの子」
「えっ?」
 俺は、上級生であろう女子学生に呼び止められた。
「エステに興味ない」
「エステ?」
「そう。私たち、美肌研究会ってサークルをやっていて、模擬店でエステをしてるの」
「へぇ、そうなんですか」
 そんなサークルがあるのか。女子大だからなのか、それともここだけが特別なのだろうか。
「ね、お店みたいに高くないから」
 エステか。ちょっと興味があるかも。
「分かりました。お願いします」
「ホント、ありがとう!」
手をぎゅっと握られ、顔を近くに寄せてくる女子学生。かわいい。それに胸が大きい。

 女子学生に連れてこられた先は、小さな講義室。壁には『格安!オリジナルエステ』と看板が立てかけられている。
「それじゃあ、こちらで服を脱いでください」
「え、脱ぐんですか……」
「マッサージも兼ねてるから。大丈夫、男子禁制にしてるからね」
 あなたの目の前にいる人物は、本当は男なのだけどね。そう思いながら、簡易更衣室のようなところで服を脱ぐ。そういえば女性の服を脱ぐのは初めての経験だ。
「前は……脱がされたんだよな、確か」
 友人の孝之との行為を思い出して、顔が熱くなる。

 悪戦苦闘しながらも何とか服を脱いだ。自分の裸につい興奮してしまったが、それを抑えてバスタオルを体に巻きつける。そしていつもの、男性のように腰で留めるのではなく、胸の辺りで留める。
「何だか変な感じだな」
 いつもと違う感覚に戸惑うが、周りからみたら、これが普通なのだ。

「はい、それじゃ、こちらのベッドにうつ伏せで寝てください」
 いつの間にか、俺を呼び止めた女子学生が手術衣のような薄手の服に着替えていた。
「あの、あなたがエステをしてくれるんですね」
「そう、うちでは連れてきた人がマッサージからエステまで全て担当するの。実はサークル内ノルマがあって、達成できない人には罰ゲームっていうことになってるのよ。あなたが来てくれて助かったわ」
「あはは、そうなんですね」
 最下位に近いってことはこの人にエステは敬遠されていたということじゃないだろうか。俺はそんな不安を覚えながらも、ベッドにうつ伏せになった。
「んっ」
 うつ伏せになった俺は、自分の体重で胸がつぶれる感覚に襲われた。あまり大きくないが、俺の胸に確かにある膨らみが、胸に男のときとは違う圧迫感を伝えてくる。
「じゃあ、バスタオル脱がしますね」
 バスタオルが取られて背中が丸出しになる。背中だけとはいえ、女性に裸を見られるのは恥ずかしい。
「じゃあ、まず全身の筋肉をほぐすマッサージをしますからね」
 彼女の手が俺の太ももに触れる。
「きゃっ」
「あ、ごめんね。手、冷たかったかな?」
「い、いいえ。大丈夫です」
「そう、それじゃあ、リラックスしてね」
 彼女の手が俺の太もも、ふくらはぎ、二の腕とさまざまな箇所に触れる。
 これは――すごくいい。こわばっていた体が段々と弛緩していく。冗談ではなく本当にとろけていきそうだ。
「ああ……、気持ち……いい」
 男性が聞いたら思わず反応してしまうような色っぽい声をあげてしまう。
「ふふ、ありがと」
 しかし彼女は別段気にすることも無く、むしろ、マッサージが効いているとわかって嬉しそうだ。

「それじゃあ、ジェルを肌に塗るからね」
 そう言って、背中に何か液体のようなものを塗りつける。
「ひゃうぅ…」
 ひんやりとしたジェルが体に浸透してくる。
「ああぁ……」
 彼女の手が俺の体の隅々に触れる。その感触がとても気持ちが良い。ひんやりとしていたジェルも段々と俺の肌に馴染んできたようだ。
「ううん……」
 あまりの気持ちよさに意識が朦朧としてきた。そういえば昨日は学園祭に行ける喜びから、興奮してあまり寝られなかったことを思い出した。
「う、んぅ……」
 やがて俺は深い眠りに落ちていった。


「ねえ……、ねえったら」
 俺は女性の声で目が覚めた。体を起こすと眼下には女性の裸。
「うわっ!?」
「ど、どうしたの?」
「あ……いえ、何でもないですよ」
 そうだ、俺は女子大の学生になっていたのだ。そしてエステで――
「す、すいません。すっかり熟睡しちゃって」
「いいのよ、むしろ光栄だわ。それより、効果はどう?」
 俺は体を触ってみる。何だかさっきまでより、肌がみずみずしい気がする。
「何だか、綺麗になった気がします」
「そうでしょ、あなたも女なら肌を綺麗に保つ努力をしなきゃだめよ」
「はい」

 あっという間に、俺のエステ初体験は終わった。服を着ると、彼女に呼び止められる。
「それじゃあ、これ、エステ料金になるから」
「う……」
 提示された金額。一般のエステより破格の安さなんだろうが、それでもかなりの金額だ。正直この額を払うと、今月は厳しくなる。仕方ない、ここは――
「ちょっと、いいですか?」
 俺は彼女に近づく。そして左手に力を込め彼女に触れた。

「何で私、同じサークルの人のエステなんかしちゃったんだろう」
 先ほどとは異なり不可解な顔をする彼女
「でも、あなたから頼まれたんだけど」
 俺は彼女に答える
「おかしいわね……、あ、こんなことしてられない。あなたもノルマ達成しなきゃだめよ」
 そう言うと彼女は講義室を出て行った。
 俺は彼女のエステサークルという「存在」をコピーした。同じサークルの人からお金を取るということは無いのだろう。

「さて、俺もエステサークルのメンバーということになったわけだが……」
 先ほど自分にしてもらったエステの行為を思い出す。体の隅々まで触られていた。
「今の俺なら女性の体を触り放題じゃないか」
 俺はいやらしい顔を浮かべながら、お客を捜しに出かけようとする。
「ちょっと、あなた」
 講義室の入り口で呼び止められる。声のするほうを見ると、そこには気の強そうな女の子が立っていた。ここの学生の家族なのだろうか。
「ここでエステできるの?」
「え、うん、できるけど」
「じゃあ、お願いするわ」
「でも、あなたには必要ないんじゃないかな……」
 見たところ小学生高学年か中学生ぐらい。まだエステとかそんなことを気にする年じゃないような気がするが。
「失礼ね! 若いうちから肌を手入れしないといけないんだから」
「あ、ちょっと」
 女の子は講義室の中に入っていった。

「さ、早くして頂戴」
 俺の目の前には裸の女の子。確かに女性の裸を触りたいとは思っていたが、こんな小さな子を触ってもなあ。仕方なく、自分がやってもらったようにエステを始める。
「ねえ、真面目にやってます?」
「あ、ごめんなさい」
 気持ちが入っていないのが分かったんだろう。怒られてしまった。
「よし、頑張るか」
 俺は両手に力を込めて、女の子に触れた。

「あ、あれ?」
 いつの間にか俺はベッドに寝ていた。裸になっている。
「あなたはまだ若いんだから、ジェルは必要無いわ。マッサージだけね」
 目の前には20歳くらいの女性。その顔はあの女の子が成長したようだった。
「じゃあ、マッサージだけだから値段はサービスしておくわね。また大きくなったらおいで」
 俺は服を着ると、講義室の外に出された。

 自分の体を見る。小さな手のひら、細い手足。周りが大きく見える。俺は自分の姿を確認しにトイレに駆け込んだ。
「み、見えない」
 トイレに設置されている鏡に自分の顔が映らない。洗面台の上に乗っかる。
「やっと見えた……、ありゃ、可愛いな……」
 鏡には幼い顔をした女の子が必死に洗面台の上にしがみついている姿が映っていた。
「両手に力を込めたから、存在が入れ替わってしまったのか……」
 俺は元に戻ろうと、再びエステをやっている講義室に向かおうとする。

「……いや、でもこのままでも面白いかもな」
 今までいろんな「存在」になったが、年齢が同じような人ばかりだった。ここまで年齢が異なる「存在」になるのも楽しいかもしれない。
 俺は小さな体を軽やかに動かしトイレから出た。




いつか続きを書こうと思いながら、1年弱放置していました『神と悪魔と存在の手』の続編です。
長くなりそうなので、中途半端ですが、一旦前編として公開します。
後編では小さな女の子になった主人公がいろいろやられちゃう話になる予定です。
最近更新頻度がものすごく落ちていますので、後編は年内に公開できるように頑張ります。

それでは。
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コメント

このロリ好きめ!
よし、今回も面白かったです。まさか久しぶりのこの続きを見れるとは思いませんでしたw
次の更新も待ってます

  • 2010/12/13(月) 00:23:32 |
  • URL |
  • 蓮華 #X6lTdxlc
  • [編集]

存在の交換がすごく自然に描かれてますよね。堪能しました。
後編も楽しみです。

  • 2010/12/13(月) 00:48:23 |
  • URL |
  • toshi9 #YK3S2YpI
  • [編集]

>蓮華さん
ロリ好きでごめんなさい(笑)
ここまで期間が開くと設定を忘れてしまって大変でした。

>toshi9さん
存在の交換を文章に表現することが難しかったです。
後編もお楽しみに。

  • 2010/12/19(日) 12:21:28 |
  • URL |
  • ひよとーふ #-
  • [編集]

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