ひよこらぼ

自作のTSF小説(変身・憑依・入れ替わり等によって性転換する小説)を掲載していく予定です。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
このページのトップへ

HAPPY BIRTHDAY

 自分の生まれた日をうれしいと思わなくなったのはいつからだろう。ただ年を重ねるだけの日。それ以外は単に平凡な一年365日の1日に過ぎない。
 今日、俺はそんな年を重ねるだけの日を迎えていた。今日が誕生日だと知ったのは、パソコンからのお誕生日おめでとうのダイレクトメールだったという無関心ぶり。もちろん誰も俺を祝おうとはしないし、自分でも祝おうとも思わない。
「誕生日……ね」
 今日は珍しく定時で仕事を終えることが出来た。しかし、今日が誕生日とわかると、逆にどこかで寄り道をして外食をする気にもなれず、俺は真っ直ぐ帰路についている途中だった。




「ん?あれは?」
 駅から家に帰る途中の公園のベンチで、女の子が一人俯いて座っていた。定時で帰宅したとはいえ、時計を見たらもう6時。女の子が一人でいるような時間ではない。何かあったのだろうか。
「お嬢ちゃん、どうしたの?」
 いつもの自分なら気にもせずに通り過ぎていただろう。今日は誕生日だから、ということではないが、女の子の悲しそうにしている顔が気になったのだ。
「友達が、こないの……」
 俯いたままで女の子が呟く。
「お友達?約束してたの?」
「……ううん」
 小さく首を振る。そして右手に持っていた紙を強く握り締めた。
「その紙は何?」
「今日の私のお誕生会……、お誘いの手紙……」
「誕生会!?」
 誕生会という言葉に驚いた。この女の子も今日が誕生日ということなのだろう。
「お友達、今日はみんな忙しくて、お誘いできなかったの……」
 詳しいことはわからないが、誕生会に友達を誘うことが出来なくて、落ち込んでいたのだろう。
 今でこそ誕生日なんてどうでもいいと思っているが、俺がこの子ぐらいのときは、誕生日が来るのが待ち遠しかった。誕生会を開いて、おいしい物を食べ、友達や両親からプレゼントをもらえる特別な日。今でもそのときの楽しかった出来事が思い出せる。
 こんな小さなころから、誕生日が悲しい日なんて思い出を作ってはだめだ。
「ねえ、おじさんも今日誕生日なんだ。一緒にお祝いしない」
「ほんとっ!?」
 顔をあげて驚きの表情を見せる。
「ほんと。何をして欲しい?」
「んーとね、お誕生会に来て欲しいの」
「えっ?」
 さすがにこんなおじさんがこの子の家に行ったら両親が不審がるだろう。
「ほら、はやく!」
 俺の手を引っ張る。まあこの時間、家まで女の子一人で帰るのは危ないだろうから、家の前まで付き添うか。

「そうだ、私の名前は美祢だけど、あなたのお名前は?」
「えっ? 野本だよ」
「違うの!下のお名前!」
「桐哉だよ。野本桐哉」
「きりや……、じゃあきーちゃんね」
 そうこうしている間に美祢ちゃんの家の前に到着した。さて、これからどうしようか。
「はい、きーちゃん。お誘いのお手紙」
「あっ、ありがとう」
 先ほど握り締めていた招待状を渡される。いつの間にか宛名にきーちゃんへと書かれていた。
「開けて、ねえ開けてよ!」
「はいはい」
 俺は招待状の封を開ける。
「あれっ……?」
 何だか頭がぼーっとして、視界がぼやけて――


「きーちゃん、きーちゃん」
美祢ちゃんの声が聞こえる。
「ん……、あ、ごめん。寝てたみたいだ」
「ううん、いいよ。それより、ようこそ私の家へ!」
 美祢ちゃんの家はずいぶんと大きな家のように見える。
「ただいまー! ママー、お友達連れてきたよ」
 まずいな。こんなおじさんが友達だなんて、親がどんな顔をするか。この子を送ってきたといって早く帰ろう。
「まあ、いらっしゃい。えっとお名前は?」
「きーちゃん!」
「そう、きーちゃんっていうのね。美祢と仲良くしてあげてね」
「は、はい」
 何かおかしい。母親の反応が俺のような男に向けられるものではない。まるで本当に美祢ちゃんの友達に向けられるような。
 それと美祢ちゃんの母親がやけに大きい。いや、母親だけでなく周りの全てが大きく感じる。ひょっとしてこれは俺が縮んでいる――?
「ちょっと洗面所をお借りします!」
「ええ、そこの廊下の突き当たりよ」

 俺は洗面所の鏡に自分の姿を映そうとする。しかし洗面台が大きくて頭の先しか映らない。周りを見渡すと、美祢ちゃんが使っているものだろう、小さな踏み台が置いてあった。俺はそれに乗って改めて自分の顔を映す。
「……誰だ、この子は?」
 鏡にはショートカットで目がくりくりした美祢ちゃんぐらいの女の子が映っていた。
「何で俺が女の子に……?」
 いつの間にか着ている服もスーツからピンク色のTシャツとハーフパンツに変わっていた。俺はハーフパンツの上から股間をなぞる
「な、ない!?」
 股の間には何も障害物は無く、平らになっていた。
「きーちゃん、どうしたの?」
 後ろから美祢ちゃんに声をかけられる
「美祢ちゃん! これはいったいどういう事? 何で俺が女の子になっているんだ?」
「お誕生会のお誘いのお手紙を開けると、みんな私と同じようになるの」
「そんな馬鹿な……、何でこんなことを」
「え……、だ、だって女の子のお誕生会に男の人が来るのは変だもん……」
「も、元に戻れるのか?」
「うん、私のお誕生日が終われば元に戻るよ」
 なぜこの子が俺を女の子に出来るのか、いろいろ疑問が残るが、元に戻れると知って少し安心した。
「きーちゃん、ひょっとして怒ってる? 勝手にこんなことして私のこと嫌いになった?」
 美祢ちゃんが目に涙を浮かべてこっちを見てくる。
「い、いや、別に」
「本当!?ありがとう!」
 今度は目をきらきらさせる。表情豊かな子だ。まあ元に戻れるとわかった以上、せっかくだからこの状況を楽しんでみるか。


「お誕生日おめでとう、美祢ちゃん!」
「ありがとー」
 お誕生会が始まった。テーブルの上には豪華な料理とバースデーケーキ。
「あのね、ママ。今日はきーちゃんも誕生日なんだよ」
「あら、本当!? じゃあきーちゃんもお祝いしなきゃね」
「おめでとう!きーちゃん!」
 母親と美祢ちゃんからお祝いの言葉を贈られる。
「あ、ありがとう」
 誰かからこんな風にお祝いされたことなんて、いつ以来だろうか。懐かしくて、うれしくて少し涙が出てくる。
「じゃあ一緒にローソクの火を消そうよ」
「うん」
 部屋を暗くして美祢ちゃんのママがロウソクに火をつける。10本のロウソクが暗い部屋にゆらゆらと光を灯す。俺と美祢ちゃんは顔をくっつけて一緒に息を吹きかける。一気に火が消え煙が上がる。目にはロウソクの残光がちかちかと残っていた。

 その後ケーキを食べ、いろいろとおしゃべりをしていると、いつの間にか時計は8時を指していた。
「あ、そろそろ帰らないと……」
「えー、もう帰っちゃうの。そうだ泊まっていってよ。ねえいいでしょ、ママ!」
「そうね、きーちゃんがよければ……」
「えっと……」
「だめ?」
 俺を真っ直ぐ見つめてくる美祢ちゃん。これには逆らえない。
「……うん、良いよ」
 今日は美祢ちゃんの家に泊まることになった。



「きーちゃん、一緒にお風呂はいろ!」
「ええっ!? まずいよそれは」
「えっ、どうして?」
「いや、俺は男だし、美祢ちゃんは女の子でしょ」
「平気だよ。今はきーちゃんも女の子だもん」
「えっ、でも」
「ほらほら、早く」

 俺は脱衣所の前で俯いていた。
「ほら早く脱いで、ほらっ」
「うわっ」
 俺は美祢ちゃんに服を脱がされた。あっという間に裸になる。真っ白ですべすべ、ぷっくりとした肌。そして細くて折れそうな手足。それが今の俺なのだ。
「さあ、入ろう」
 美祢ちゃんも裸になっていた。惜しげもなく俺にその体を見せている。俺は目のやり場に困っていた。
「わーい、きーちゃんと一緒にお風呂だー」
「うん、そうだね……」
 そんなに大きくない湯船だが、俺と美祢ちゃんが余裕で入れる。
「じゃあ、きーちゃん、体洗ってあげるね」
「え、いや、いいよ」
「いいから、背中向けて」
美祢ちゃんが、たくさんのボディーソープをつけたスポンジを泡立てる。
「んしょ、んしょ」
「んぅ」
 体が敏感になっているのだろうか、スポンジで擦られるだけでくすぐったい。
「それじゃあ、前ね」
「いや、前はいいから」
「えい」
「ひ、ひゃぅ……」
 スポンジが胸の突起に触れたとたん、くすぐったいような、ピリッと痛むような感覚が走る。
「きーちゃん、女の子はここも綺麗にしないとだめだってママが言ってたよ」
 俺の股間の方にスポンジをもってくる
「えっ、そこは、んっ……」
 スポンジで股を擦られるたびに、体が苦しくて切なくなってくる。そしてもっと触って欲しいという感覚も。
「はい、おしまい!」
「ん……、えっ!?」
 体の中がむずむずし、なんだか物足りない気分のまま、俺はスポンジの泡をシャワーで流された。

「おやすみー、きーちゃん」
「おやすみ」
 美祢ちゃんの部屋に布団を敷いて一緒に寝る。
 物足りない。先ほどのお風呂の一件から、ずっと頭の中で何かがぐるぐると回っている。
「すーっ、すー」
 早速美祢ちゃんは寝たようだ。俺は美祢ちゃんを起こさないようにゆっくりと布団から出て起き上がった。
「さっきのお風呂での感覚は……」
 女の感覚なんだろうか。こんな子供でも感じてしまうのだろうか。俺は自分の胸となった小さい突起物を見る。そして指でそっと摘んでみた。
「痛っ。何だかぴりぴりする」
 胸にしこりが残っているようだ。俺は痛くないように円を描くように乳首をなぞる。
「んっ……」
 胸に感じていたしこりが、だんだんとむず痒くなってくる。
「んん……、んぅ…、きもちいいかも……」
 体が、特にお腹の辺りがむずむずしてくる。
「感じて……いるのか。こんな小さな体で……」
 今度は少し強めに乳首を摘んでみる。
「んあぁ! いたっ……、でも……きもちいい」

 いつの間にか足が内股になってもじもじしていた。
「下も……」
 俺は美祢ちゃんに借りたパジャマのズボンと下着を下げ、小さなアソコを曝け出す。
「ここに……、入れたらどうなるんだろう」
 俺は小さな指で股の間にあるスジをなぞる。
「ひゃあぅ……」
 そんな微かな刺激にも体はビクビクと反応し、声をあげてしまう。入れてみたい。ここに入れたらどんな快感を得ることができるのだろう。俺は指をアソコに入れようとした。
「痛い!」
 まだ幼いそこは、小さくなっている俺の指ですら侵入させるのは困難だった。
「足を広げれば……」
 足に引っかかっていたズボンと下着を完全に脱ぎ捨て、大きく股を開いた。そして再び指の侵入を試みる。
「んぁ!? あ、熱い……」
 指の先っぽしか入らない。しかし俺の中はものすごく熱を帯びているように感じた。俺は指を中で動かしてみた。
「はぁん……、んっ……、んぁ……」
 動かすたびにビクンっと反応する体。
「はっ、あっ……、んっ……」
 体の中から溢れてくる快感の波。
「あっ…、ん……、んぁ……」
 苦しい。呼吸がうまく出来ない。目には涙が溜まってくる。幼い今の俺の体は、迫りくる快感をうまく吐き出すことができない。
「ひゃぅ……、ん……、んぅ……、ああん……」
 苦しさの中にも艶のある声が混じってくる。そして体の中から何か大きなものが飛び出してくるような感覚に陥る
「も、もう……、ん……、んんんんっ~~~~!!」
 体が反り返り、痙攣を起こしたようになりながら、俺は大きな快感の渦に呑まれていった――。




「ここは……」
 朝日が窓から差し込んでくる。目を開けると、見慣れた天井。俺の部屋だ。自分の体を確認するが、いつもの男の体だ。
「夢だったのか。女の子と一緒に誕生日をお祝いして、そして……」
 女の子の体で自慰をしたなんて。
「ん? これは」
 俺のベッドの横に誕生会の招待状が置かれている。そして招待状の裏に何か書かれていた。

きーちゃんへ
 きのうはわたしのおたん生会にきてくれてありがとう。
 そしてきーちゃんもおたん生日おめでとう!
 来年もいっしょにおいわいしようね。

 それから、きのうの夜は一人であそんでてずるいです。
 来年はわたしもいっしょにあそばせてください 
                        みね

「夢じゃなかったのか……」
 昨日俺は本当に女の子になっていたんだ――



自分の生まれた日をうれしいと思わなくなったのはいつのことだろう。それは自分自身がその日をただの1日として、特別な日と思わなくなったからかもしれない。普段と違うことをしてみる。それだけで生まれた日がうれしいと思うのかもしれない。
 
今年の誕生日は特別な日だった。来年になれば、俺は美祢ちゃんとまたお互いに誕生日をお祝いできる。おいしいものを食べ、美祢ちゃんともたくさんおしゃべりができる。そしてその日は俺が女の子になる特別な日。1年後の美祢ちゃんはどんな姿に成長しているのだろう。俺の体もどんな風に変身するだろうか。忘れられない女の感覚。来年は美祢ちゃんと一緒に感じることができるのだろうか。
 そんなことを思いながら、俺は来年の誕生日が来るのを待ち遠しくしている。

おわり




今日で、『ひよこらぼ』は1周年を迎えることができました。
そしてほぼ同時に10万アクセスも達成することができました。
これも、『ひよこらぼ』を見てくれている皆様のおかげです。
本当にありがとうございました!
そしてこれからも頑張ります。

今回は1周年ということで誕生日のお話です
私も誕生日がくるのがうれしくない年齢になってきています(笑)
小さいころは誕生日が待ち遠しかったなと思いながら書きました。

さて、今の小説の進捗報告でも。
・カメラの続編    50%くらい
・逆転の続編     10%くらい
・神と悪魔と存在の手 構想中
・短編        5%くらい

続編物は少し煮詰まっています。短編の方が先に書き終わるかもしれません。

それでは
このページのトップへ

コメント

誕生日かあ・・・・

・・・・自分の誕生日いつだったけ?(汗


1周年&10万ヒット、おめでとうございますっ!>v<

  • 2010/06/10(木) 10:53:05 |
  • URL |
  • 憑依サイコー #-
  • [編集]

お久しぶりです

忙しくあまり来れませんでした。(T_T)

一日だけとはこれまた厳しい・・・(笑)

1周年&10万ヒットおめでとうございます。\(^o^)/

  • 2010/06/11(金) 19:04:15 |
  • URL |
  • 紫水晶 #NkOZRVVI
  • [編集]

>憑依サイコーさん
ありがとうございます!
私もこの主人公のように
誕生日を忘れてていつの間にか過ぎていたということがあります(笑)

> 紫水晶さん
お久しぶりです!
1日だけなので逆に変身した時の楽しみが増すのではないかと。
…いや、やっぱり1年で1日は厳しいですね(笑)

  • 2010/06/11(金) 21:04:03 |
  • URL |
  • ひよとーふ #-
  • [編集]

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

  • 2010/06/22(火) 15:26:59 |
  • |
  • #
  • [編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://hiyokolabo.blog85.fc2.com/tb.php/51-c70a1591
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
このページのトップへ

FC2Ad

プロフィール

Author:ひよとーふ
性別が変わってしまうTSF小説を掲載していく予定です。
リンクフリーです。よろしくお願いします。

最新記事

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (28)
短編TSF小説(憑依) (16)
短編TSF小説(変身) (9)
短編TSF小説(入替) (9)
短編TSF小説(その他) (10)
TS作品紹介 (2)
憑依バー (4)
逆転 (5)
神と悪魔と存在の手 (4)
カメラ (4)
りある・りふれくしょん (2)
小説一覧 (1)

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2カウンター

検索フォーム

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。