ひよこらぼ

自作のTSF小説(変身・憑依・入れ替わり等によって性転換する小説)を掲載していく予定です。

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幽体離脱の薬


 この話はゲームブック形式になっています。途中で選択肢がありますのでお好きなほうをクリックしてお読み下さい。




 幽体離脱の薬。小瓶にはそう書かれている。
 その小瓶を持ったまま床で倒れている俺の体を、俺は見下ろしていた。
「まさか、本物だったなんて…」


 昨日通販サイトで安売りしていたこの薬。どうせネタ商品だろうと思いついついノリで購入してしまった。
 翌日にはこの薬が家に届いていた。
「さてどんなまずい味なんだろうな」
 俺はわくわくしながら一気に飲み干した。
「うっ……」
 体が苦しい……、まさか、毒? いやでもそんな危ない商品を販売するわけはないはず。……だめだ意識が朦朧とする。怪しいものは買うもんじゃないな……。

意識を取り戻していたときには、俺は幽体離脱をしていたというわけだ。

 さてどうしようか。幽体のままで出かけるのもおもしろそうだ。

家をうろつくことにした
外へ出ることにした


















 家をうろつくことにした。

 あまり体から離れるのも危険かもしれない。俺は幽体のままで家を回ってみた。いつもの自分の家なのに今の状態だとまったく感じ方が違っておもしろい。
台所では母が昼食の準備をしていた。俺にはまったく気がつかない。妹の美優は……部屋にいるのかな。

 ……そうだ、いいことを考えた
 最近、なにかと生意気なことを言ってくる美優。俺の部屋には勝手に入ってくるのに、俺は美優の部屋に入れさせてもらえない。そんな生意気な妹の弱みを握ってやれということで、俺は美優の部屋へ向かった。
 部屋に入ると、ちょうど美優が制服に着替中だった。
(今日は休みなのに……? あっ、そうか部活があるんだな)
 さすがに妹に欲情することはないが、久しぶりに見る妹の体はすっかり女らしくなっていて、少し見るのが恥ずかしい。

「これでよしっと」
 制服に着替え終わった美優が俺のほうにせまってくる。
(おい、ぶつかる!)
 そういえば俺の姿は見えていないんだったな。美優の体が俺と重なった。
「ひっ!? 何?」
(な、なんだ?)
 美優の体が硬直する。そして俺の体が美優の体に吸い込まれていく。そして完全に吸い込まれると、体が美優の中で拡散していくような気分になった。

 あったかくて……、あたまがふわぁーとして……



「うーん…、何が起こったんだ……って、ええっ!?」
 自分の喉から出る声に驚いた。この声は……美優!?
 部屋の姿見には驚いた顔をした美優が映っていた。
「美優に……乗り移ったのか……!?」

 改めて美優の視点から美優の体を観察してみる。胸に手を当てると大きくは無いが確実に膨らんでいる。やはり女らしく成長しているな……。
 いかん、何だかどきどきしてきた。妹に欲情するなんてありえん……。でも、美優の……女の体って何だか柔らかくてぷにぷにしていて……。触ると弾力があって気持ちよくって……。
「はぁ……、はぁ……、…だめだ、だめだ!」

 俺は…
我慢できない
妹の体に手を出すわけにはいかない

























外へ出ることにした

 せっかく幽体離脱をしたんだ。いろんなところへ行ってみたい。そう考えた俺は、迷わず外へ飛び出した。この姿なら更衣室だって女性のスカートの中だって見放題だ。さてどこへ行こうか。

街へ向かった
公園へ向かった








































我慢できない

「ああん……、もう……我慢できない……」
 姿見に映る扇情的な美優の姿。もっともっと感じたくて、物欲しそうな表情。あの生意気な美優がこんな痴態をさらしている。それをさせているのは自分なのだ。
 赤いチェックのプリーツスカートの上から、手で股を撫でる。当たり前だが何も引っかかるものはない。短いスカートは少しめくるだけで下着が露になる。下着の上から引っかくように刺激を与える。

「や、やめてよぅ…おにいちゃん」
 ふいにそんな言葉が出てきた。その瞬間、全身に電気が走ったように鳥肌が立ち、下腹部がきゅぅっとしてきた。
「ひゃう……、何で……急に…?あん…」
 俺に、兄に触られていると想像した瞬間、気持ちが高ぶってくる。普段は見られない妹の姿。そのギャップに酔いしれていた。

 下着とスカートを脱ぐ。直接指でなぞる。なぞるだけで体がビクビクと反応してしまう。下腹部がきゅぅっとなり、何かを求めているようだ。ヒクヒクとしている膣に細い指を侵入させる。
「ん……、んああ……」
 すっかり濡れていたそこは容易に指の侵入をゆるした。温かい液体が指に絡みつく。

「もっと……、もっと刺激がほしいよぅ……」
 指だけじゃ物足りない。そんなとき、妹の机の下から隠すようにおいてある小さな箱を見つけた。
「あ……、これは……」
 小さな卵型のローター。美優のやつ、こんなものを。でも試してみたい……。
「んぅ…、くうぅ……、あん」
 ローターの先を膣にゆっくりと入れる。そしてスイッチをONにした。
「……ん!? あひゃう!? ん…、んううう! んああぁ!!」
 自分が考えていたものとは比べ物にならないくらいの刺激と快感に、俺は立っていられなくなりその場にへたり込んだ。しかしそれでも容赦なくローターは俺に刺激を与えてくる。
「や…、やあぁ……、ひゃああん……、やめ…、ああん…」
 自分の指で、遠慮がちに刺激していたときとは違う。無機質なそれは、俺の意思とは関係なくただひたすらに俺に快楽をもたらせてくる。手持ち無沙汰な両手は、いつの間にか乳首を摘んでいた。この快楽の終焉が知りたい。そんな本能が突き動かした衝動だろうか。乱暴に摘み、指ではじく。そんな胸からの刺激も相乗効果となって俺は意識が朦朧としてきた。そして…。
「あ…、あっ……、あっ…。あん、いく…、ああああ~~~~~……」
 背筋をピンッと伸ばして俺はイッてしまった。


「ふぁん……、ま…まだ…きもちいい」
 イッた後も刺激を与え続けるローター。さすがにまずいと思い、膣から取り出した。
「はぁ…、はぁ……。美優のカラダでイッちゃった……」
 妹の体を汚してしまった罪悪感と、それすら忘れてしまいそうな強烈な女性の快感に俺は何も考えられず、ただ横になっていた。
 そしていつの間にか、妹の体から抜け出していた。



「もう、おにいちゃん! ちゃんと部屋を片付けてよ」
「え? 片付いているだろ?」
「ほら、机の下とか全然片付いていないじゃない」
「あ、ホントだ。でも美優、あまり机の下を片付けると、隠してあるものまで見つかるんじゃないか?」
「……!! お、おにいちゃんのばかっ!!」
 美優は顔を真っ赤にして俺の部屋から出て行く。はは、一つあいつの弱みを握ったな。でも、あんなに気持ち良いものなら持っていたい気持ちもわかるかも……。
 俺は、また美優に憑依して使わせてもらおうと考えていた。

おわり(ED1)
あとがきへ






















妹の体に手を出すわけにはいかない

 何とか俺は踏みとどまった。しかし女の子ってこんなにも気持ちが良いものだったのか。

 さてこれからどうしようか。このまま美優として部活に行くのも面白そうだ。そう思った俺は美優の学生かばんを肩にかけ、黒いローファーを履いて外に出た。


「うぅ~、寒い」
 秋も深まって冬の足音が聞こえてくる中、生足をほとんど外部にさらしているこの短いスカートは堪える。歩くたびにひらひらと頼りなく揺れるそれは、防寒具としてはまったく役に立たない。上はクリーム色のスクールセーターのおかげで暖かいのだが。
「女子高生って結構がんばってるんだな」
 そんな俺も今は女子高生。がんばらないといけない。

 妹の学校は制服がかわいいことで有名な私立の女子高。家からは歩いて15分くらいで着く。家から近いので外からは見ることができても、男の俺は中まで見ることができない。どんな校内なのか一度見てみたかったのだ。
 学校に到着する。どんな校内なのかと期待していたのだが、校舎が少し綺麗だなと思うだけで、別に他の高校と変わりなく少し拍子抜けしてしまった。平日ならばかわいい制服姿の女子高生がたくさんいて独特の雰囲気だっただろうけど、今日は休日。クラブ活動をしている子がそこそこいるだけだった。

 仕方ないので俺は妹として部活に出ることにした。

妹の部活は――
バドミントン部
演劇部




























街へ向かった。

 街なら人がいっぱいいて、いろいろ楽しめそうだ。俺は慣れない幽体を動かして、駅へ向かった。

 街に着いた俺は、知っている人を見かけた。
「あれは、尚美さん?」
 そこにいたのは、うちのお隣のアパートに住んでいる大学生の尚美さんだった。よく家の前で挨拶をする顔見知りだ。おっとりとした人だが、スタイルはすごくいい。とくに胸が……。今日は、スキニージーンズ、長袖のシャツの上からかわいらしい厚手の羽織りを着ている。そんなゆったりした服装の上からでも彼女の胸の大きさがわかる。
そんな彼女、先ほどから駅前の噴水でずっと立っている。誰かと待ち合わせなんだろうか。
 そんな彼女に近づき改めて顔をじっと眺める。今まで恥ずかしくてこんなにじっと眺めたことが無かったけど、やっぱり美人だ。
 
 そんな彼女に見とれていると、突然彼女が歩き出した。そして俺とぶつかる。その瞬間俺は彼女の中に吸い込まれていく。
「えっ、えっ?」
 彼女が不思議そうな声を出す。俺は彼女にどんどん吸い込まれていった。


「おいっ、大丈夫か、尚美?」
気がつくと見知らぬ男性に体を支えられていた。
「あ、ありがとう」
「まったく、ほんと、ぼーっとしてるよな尚美は。デートの最初にいきなりこけるなよ」
 俺を見て何度も尚美と呼ぶその男。ひょっとして俺は尚美さんに……。
「おい、大丈夫か?どこか怪我でもしたのか?」
「え、大丈夫。平気」
 そう言って俺は立ちあがった。目の前に男が立っている。おそらく尚美さんの彼氏なんだろう。体を見下ろす。先ほどまで尚美さんが着ていた服を俺が着ている。やはり俺は尚美さんに憑依してしまったのだろう。

「よし、じゃあ行こうか」
「あ、うん、わかった」
 面倒なことにならないうちに体から出たかったのだが、出かたがわからない。そうこうしているうちに、俺は尚美さんとしてこの男とデートをしていた。

 デートは映画を見て、その後適当にショッピングをするという定番コースだった。映画館では手をつながれたけど、それ以上のことはしてこなかった。ショッピングは、いつもは尚美さんの思いつきでいろいろ見て回るみたいだが、俺は尚美さんが何を好きなのかわからなかったため、今回は彼氏にお願いした。
 俺が尚美さんじゃないことがばれないかとひやひやしていたが、多少変な発言をしても元々おっとりして、天然な尚美さんの性格が幸いして、ばれることはなかった。
(うーん、尚美さんってやっぱりスタイルいいよな)
 厚手の羽織のせいで外からはそんなに目立たないが、歩くたびに胸が揺れるのがわかる。男の俺にはその感覚が女の体になっているということを強く意識してしまう。

 その後もデートは続き、ディナーまでご馳走になった。しかしそのディナーで出されたお酒を、いつもの自分のペースで飲んだのがまずかった。尚美さん、お酒弱かったんだ。俺は酔いが回って立つこともできなくなり、彼氏に支えられながら尚美さんのアパートまで送ってもらった。
「大丈夫か、尚美」
「うーん、らいじょうぶ……」
 呂律が回らない。頭がぼーっとする。
「ほら、シャワーでも浴びてこいよ」
 彼氏に促されるまま、服を脱いでシャワーを浴びる。気持ちいい……。少し頭もすっきりしてきた……。柔らかい肌に水滴があたり、ぷるんとはねる。白い肌がほんのり赤く染まっている。
(あれ、俺はシャワーを浴びているから当然裸で……、それで今俺は尚美さんに憑依してるから……、尚美さんの裸!?)
 目に飛び込んでくる尚美さんの体。生まれたままの姿がそこにはあった。そしてそれを俺は思い通りに動かせる……。
「触ってもいいかな……」
 俺は手を胸に当てようとする。そのとき……。
「おーい尚美、俺も入るぞ」
「ひゃあ!?」
彼氏が遠慮なく風呂場に入ってくる。は、恥ずかしい……。
「酔いは醒めたか?」
「う、うん」
 彼氏の裸を見るのが嫌だったことと、自分の体を見られるのが恥ずかしかったので、背中を向けながら俺は答えた。
「本当か?じゃあちょっと試してやるよ」
「え…? ……! ひゃう……、え、ちょっと?」
後ろから抱きつき大きな胸を揉まれる。
「ホント直美は綺麗だな、ここも桜色で綺麗だ」
 親指と人差し指で乳首をつままれる。お酒が残っていて体が敏感になっているのだろうか。びりっとした刺激が痛くてきもちいい……。
「あん……、いや、ここじゃ…、ダメ」
「そっか、じゃあベッドなら良いんだな」
 俺はこくりとうなずいた。

 ベッドに座ってバスタオル一枚の姿で彼氏を待つ。男にやられるという嫌悪感は、先ほどの胸から感じた気持ちよさ、そしてその先に待っているであろう女の快感に対する期待感のほうが勝り、どうでもよくなっていた。
「待たせたな」
 彼氏が風呂場から出てくる。
「じゃあ、早速」
「うん」
 俺はベッドにやさしく押し倒された。バスタオルが剥ぎ取られる。先ほどの風呂場の行為ですっかり俺は出来上がっていた。
「何だ、もう準備万端じゃないか、それじゃあいきなりいくぞ」
 そう言うと彼はアレを挿入させてきた。
「ん、んぅ、い、痛……、ああん……」
 お腹の中でアレが動いているのがわかる、彼氏が腰を動かすたびに擦れてキモチイイ……。
「あ…、あ……、い、良いよぅ……、もっと、動いてぇ……」
「何だか今日の尚美はすごく積極的だな、それじゃ、もっと激しくいくぞ」
 腰の動きが早まる。
「あうぅ…、あっ…、あっ……」
 あまりの気持ちよさに呼吸がうまくできない。波のように襲い掛かる快感に対処できない。俺はただ喘ぐことしかできなかった。

「くっ、俺、もう……」
「あん…、わたしも……、イク……」
 もう体が火照って何も感じれない、体がふわっと浮くような感覚。
「もう…、あん……、だめぇ……、イ、イクっーーー!!」
 無我夢中で彼氏に抱きつく。お腹の中で彼のアレが動き、精子が放たれた感覚がわかった。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ……」
体が熱い。エアコンの風、シーツに擦れる体。そんなちょっとした刺激にも敏感に反応する。収まらない火照り。女の体って……。


「あれっ!?」
気がつくと俺は自分の部屋にいた。胸を触ってみたが、あの大きくて柔らかな感触は無く、硬くまっ平らな男の胸。元に戻ってしまったのか……。

 俺は今、通販サイトをめぐっている。低の幽体離脱の薬を買うためだ。前回買ったサイトはすでに無くなっていて買うことができなくなっていた。
「どうしても、あの快感をもう一度味わいたいんだ」
 すっかり虜になってしまった女の快感。アレを知ってしまってからは男の快感が物足りない。
「絶対、見つけてやるからな」
 俺は今日も通販サイトをめぐっている。

おわり(ED2)
あとがきへ






















 公園へ向かった。

 公園ならここから近いし、人がいっぱいいるかもしれない。そう思った俺は公園に向けてふわふわ移動していった。
 
たしかに人が多いけど、多すぎじゃないか?

 公園についた俺は、いつもよりかなり多い人だかりに驚いていた。どうやら近所の小学校でマラソン大会があり、この公園の外周がそのコースの一部になっていて、父母の応援によって人だかりになっていたようだ。
 俺は上空からその様子を見ていた。ちょうど5年生が走っているところだった。このころになると足の速い子、遅い子が明確になってくるが……。
 そんな中俺は最後尾を走る女の子が気になっていた。髪は長く、2つにわけて結んでいる。走るたびにピョコピョコ揺れて愛らしい。
 最後尾を走っているということは足が遅い子ということだが、正直この子は足が遅いというよりは走り方がよくない。フォームがバラバラでこれじゃあ早く走ることができない。陸上をやっていた俺にはよくわかる。周りでは歩いている子もいる中、頑張って走っている姿を見ると、走り方が悪いせいで最後尾なのが何とももどかしい。
「ちょっと手助けしてあげるか」
 俺は女の子に近づき、体を重ね合わせた。
「えっ!」
 女の子がびっくりした声をあげ、立ち止まる。女の子の何倍も大きな俺の幽体が、女の子の体に吸い込まれていく。
「あうぅ…」
 やがて全ての幽体が女の子に吸い込まれると、俺は意識を失った。


「頑張れー」
 俺に向けて応援する声が聞こえる。意識が戻った俺は、いつもよりかなり低い視点で周りを見ていた。体を見ると手足が、びっくりするほど小さく、細い。首元に髪の毛があたりくすぐったい。着ていた体操服には緒方と名前が書かれていた。
「おっと、こんなことをしている場合じゃなかった」
 俺は女の子の体で走り出した。これまでの走り方とは違う、きれいなフォームで。もともと体力があったのだろう、みるみる他の同級生たちを追い抜き、ゴールしたころには、順位が学年で中間ぐらいまで盛り返していた。
「やっぱり途中からだと上位まで食い込むのは難しいか」
 それでもこの女の子にとってはすごい出来事だったらしく、友達には褒められ、応援に来ていたこの子の母親は、ものすごい喜びようで、思いっきり体を抱きしめられた。この子の母親ってまだ若くって美人だな……。む、胸の感触が……。

「さて、これで走り方は体に染み付いたかな。今度からは自分で頑張るんだよ」
 そうつぶやいて、俺は女の子の体から出ようとした。
(待って!! 出て行かないで!!)
 頭の中で声が聞こえ、出掛かっていた幽体が再度体に引っ張られる。俺はその声に向かって話しかけた
(えっと、君はこの体の……?)
(うん。わたしあんなに皆から褒められたの初めてなの。自分でもあんなに早く走れるなんてびっくりしちゃった。だからもっといろんなことを教えて欲しいの!)
(え、でもこんな見ず知らずの男がいたら嫌でしょ。だから……)
(やだー!! もっと教えてようー!!)
頭の中で彼女が駄々をこねる。これはキツイ……。
(わかった、わかったから……。でもちょっとだけだからね)
(グスッ……、ほんと?)
(ああ……)
 何だかよくわからないうちに、彼女の体の中から抜け出せなくなってしまった。



(あのね、今度算数のテストがあるんだ。だから……)
(ダメ! 自分の力でやりなさい。勉強は教えてあげるから)
(えー、めんどくさいよー)
(そんなこという子は……)
 俺は彼女の一瞬の隙をつき、右手を動かして、食卓の上にある彼女の嫌いなブロッコリーを口に運んだ。
(うぷっ。うぇぇ……、ひどいよぉ…)
(こういうことはいつでも手伝ってあげるからな)
(もー、ばかっ!!)

 俺はまだ彼女の中にいた。体の主導権は彼女にあるらしく、寝ているときなど彼女の意識が無いときや先ほどのように隙をついたときは俺も体を動かせる。マラソン大会で俺が体を動かせたのは、彼女がびっくりしていたからみたいだ。
 そして幽体のほうは、彼女の強い思いがあるみたいで、彼女の意識が無いときも、抜け出そうとしても抜け出せなかった。
 なんだかんだで、女の子の生活を楽しんでいる自分がいる。もう一度小学校の授業を受けるのは面白い。性別が違うというのも新鮮だ。同級生の女の子には発育のいい子もいるのでそれを見てるのも楽しいかも……、あとこの子の体も意外と……。といかんいかん。
 まあそのうち成長するにつれて彼女も見知らぬ男が体にいるのは嫌になるだろう。そのときまで俺は彼女の体で楽しむことにした。

おわり(ED3)
あとがきへ














バドミントン部

 よくぞ運動部に入ってくれたと妹を褒めてやりたい。制服で運動するわけにはいかない。ということは、着替えなくてはいけないということだ。つまり、女子高生の生着替えが拝めるというわけだ!
 俺はうきうきしながら、バドミントン部の更衣室を開けたが……。
「おっそいよ、美優。ほら早く着替えて。部活始まっちゃうよ」
 妹の同級生らしき女の子に声をかけられる。周りを見渡すとほとんど着替え終わっていた。
 ……そういや美優はいつも時間ギリギリで行動するやつだったな。

 そんなわけで、生着替えを拝むことはできなかった。俺は制服を脱ぐのに四苦八苦しながら、ポロシャツとハーフパンツに着替え体育館に向かった。着いたころには開始ギリギリだったようだ。
「せんぱーい、柔軟一緒にやりましょう!」
 ぼーっとしていた俺に、おそらく後輩だろう、ショートカットの小柄な女の子が話しかけてきた。周囲を見るとすでに2人組みをつくって準備運動をしている。
「あ、うん、お願い」
 彼女と背中合わせになり腕を組んで交互に体を持ち上げる。
「んっ…、んぅ……、くぅ……」
 彼女とは準備運動をしてるだけなんだが、耳元でそんな切ない声を出されると……。別のことを想像し興奮してしまう……。

 バドミントンの練習が始まった。この部活はそんなに体育会系ではなく、和気藹々と練習を行っているみたいだ。俺は大きな胸の娘が揺れるのを間近で眺めたり、自分の胸が揺れる感覚に戸惑ったりしながら、それなりに部活を楽しんでいた。
 しかし、本当の楽しみは部活終了後だ。その理由はもちろん先ほどは見られなかった生着替え!部活終了後は、皆一斉に着替えるだろう。そんな壮大な景色がもうすぐ見られる!
 
「おーい、美優ちゃん、久実ちゃん、後片付けよろしくね」
 今日に限って、片付け当番だったのだ……。
 
「じゃあ、ネット外すからそっち持っててね」
「はーい」
 仕方なく俺は久実ちゃんと一緒に後片付けをしていた。久実ちゃんというのは先ほど声をかけてくれた後輩だ。急いで片付ければ着替えに間に合うかもしれないと思った俺は、てきぱきと片付けを行った。
「よーし、後はポールを片付けるだけだ。久実ちゃん、そっちお願いね」
「え…!?は、はい」
俺は2本あるポールのうち片方を持った。妹の体だろうか、やけに重く感じるが持てないことはない。そのまま体育館倉庫に収納し、久実ちゃんの様子をうかがうと……。
 ポールを持ってあっちへふらふら、こっちへふらふら。このままではこけてしまいそうだったため、慌てて久実ちゃんの下へ駆け寄り、体を支えた。
「はあ……、はあ…、せ…せんぱぁい…」
顔を真っ赤にし、瞳を潤ませながら俺のほうを上目遣いで見る。そんな久実ちゃんの姿が俺の、男の欲情を煽る。
一緒にポールを持ち、体育館倉庫に運ぶ。その間、ずっと体は密着したままだ。柔らかい久実ちゃんの感触、運動した後の汗の匂い。そして耳元で聞こえてくる彼女の吐息。もう我慢できない……。


「ふう、ひゃ!? えっ! せんぱい……?」
ポールを片付けたと同時に、久実ちゃんを体育館倉庫のマットに押し倒す。そして顔を近づけ、耳元でそっと囁く。
「あなたが悪いのよ、そんな誘惑するような態度をとるから」
「え……、ひ、ひゃぅ!」
 そのまま耳たぶをゆっくりと噛む。強張っていた彼女の体がゆっくりと解けていくように力が抜けていくのがわかる。そのままの体勢で右手をシャツの中に入れ、ブラの上から胸をやさしく揉む。
「んぅっ…」
 彼女が小さく声を漏らす。抵抗する様子はないようだ。そのままブラをずらし乳首の周りを円を描くように撫でる。ビクッと反応する彼女の体。乳頭はもう硬くなっていた。
 耳たぶから口を離し体を起こして彼女の顔を見る。顔を真っ赤にして両手で顔を押さえているが、泣いてはいないようだ。
「大丈夫、安心して。力を抜いて楽にすればいいのよ」
「ふぁ…、はい……」
 彼女の両手を優しく退かす。顔を近づけ、その小さな唇にキスをする。彼女の唇は俺の舌の侵入を拒まなかった。彼女の口内から舌を見つけ出し、そっと触れ合う。それに答えるように、彼女も舌をのばし、二つの舌が絡みあう。
「ちゅ、くちゅ……、んぁ……」
「ふぁぁん…、んちゅ……」
 頭がぼぅっとしてくる。下腹部かきゅうっと切なくなる。初めての女性の感覚。キスすることで、体が触れ合うことでこんなにも感じることができるなんて。

 俺たちは服と下着を脱ぎ捨て、一糸纏わぬ姿となった。
「久実ちゃん、あなたも私を感じさせて」
「はい……、せんぱい……」
 彼女は俺の太ももに乗ると口で乳首を吸い始めた。先ほどの行為ですっかり起っていた乳首は、容易に吸い付くことができた。
「あん……、そ…そんな……、赤ちゃんじゃ……ないんだから……ああん……」
 吸引され、時には舌で転がされる乳首。遠慮がちなやさしい刺激はくすぐったく、それがだんだんと快感にかわってくる。
 一瞬、体がビクッとなり、体が跳ねる。その隙に彼女が足を絡ませ、股どうしを密着させて押し倒してきた。
 俺は彼女を抱きしめ体を密着させる。彼女のアソコが、太ももが動いて、今まで感じたことの無い快感を与えてくる。頭が真っ白になる。もう何も考えられない。ただ無心に体を動かし、得られる快楽に身を任せる。そんな快楽が、体のすべてを満たし、あふれ出したとき……
「あっ……、ああぁ~~~~~~ん!!!」
 二つの声が重なり、俺はあふれ出た快感に意識を失った。



数日後、俺はリビングでごろごろしていた。
「げ、ばか兄、何でいるの」
「別にいたっていいだろ」
妹が部活から帰ってきたようだ。その後ろには……
「こんにちは、センパイのお兄さん。お邪魔します」
 久実ちゃんがいた。
「こんな、ばか兄に挨拶しなくていいよ。さっ、部屋に行こう」

 あの一件以来、妹はよく久実ちゃんと家に連れて来るようになった。いつも部屋で遊んでいる。まあ、何をしてるかは想像つくんだけど。

「やっぱり、憑依して、あんなことをしてしまった影響なのかな」
 2階にある妹の部屋が小さくガタガタ揺れているのを聞きながら俺はちょっと反省していた。

おわり(ED4)
あとがきへ
























演劇部


妹の高校の演劇部は結構有名らしい。全国で賞も取っているほどだ。だから部員数もかなり多い。その中で役をもらえるのはほんの一握り。妹は……まあ裏方を一生懸命頑張っているみたいだ。
一度劇を見に行ったことがあるが、一人すごく美人な娘がいたことを覚えている。背の高いすらっとした体型で、何より足がモデルみたいに細かったことが印象に残っている。妹に聞いたところ、その娘は演劇部の部長で、ほとんどの劇で主役を任されるほどの実力の持ち主だそうだ。
そんな部長に会えるだけでも妹に憑依した甲斐があるもんだ。俺は元気に演劇部の部室に向かった。
演劇部に入ると早速俺は部長を探した。部長は他の役の人とセリフ合わせをしていた。話している姿も華がある。まだ劇の衣装を着ずに制服のままで演技をしていたが、その制服も良く似合っていてまるでモデルみたいだった。
そんな部長に見とれていると、後ろから軽く頭をたたかれた。
「こら、美優。部長に見とれてないで書割作るの手伝いなさい」
「は、はーい」

 俺はばれることなく妹の美優として演劇部の活動に参加できていた。
(妹として完璧に演技できているな。演劇の才能があるのかも。……まあ体は正真正銘妹のだし、喋り方もよくわかっているから、ばれないのかもな…)
 そんな時、突然後ろから話しかけられた。
「美優さん、ちょっと良いかしら」
 振り返ると部長が後ろに立っていた。
「ぶ、部長! 何でしょうか」
「ちょっとこの書割のことなんですけど、この階段の絵が……」
 部長と話をすることができた。近くで見るとやっぱり綺麗だ。背が高くて妹の体だと見上げてしまう。元の俺の身長ぐらいあるんじゃないだろうか。そしてさらっとした長い髪からはいい匂いが……。
「それで、この階段から転げ落ちるときに……あっ、危ない!」
 部長に見とれてた俺は、後ろの書割が倒れてきていることに気がつかなかった。とっさに部長が俺のほうに駆け寄りかばってくれた。しかしその勢いで俺は部長と抱きあったまま転がりそのまま意識を失った。


「大丈夫、美優!」
「部長、お怪我はありませんか?」
 目を覚ますと、俺は演劇部の部員に囲まれていた。頭がずきずきするが大きな怪我はしてないみたいだ。しかし妹の体を危うく傷つけることになってしまうところだった。部長には感謝しないと。あっ、部長は大丈夫か?
俺はまだ倒れているであろう、部長の様子を伺った。しかしそこには部長の姿は無く、妹が倒れていた……!?

「なっ……!?」
 俺はびっくりして声をあげた。それに気がついた女生徒が俺に話しかける。
「あっ、部長、気がついたんですね。大丈夫ですか?お怪我はありませんか?」
 部長……?
 改めて自分の体を見る。白いブラウスに赤いリボン、その上にはクリーム色のスクールセーター。赤い色を基調とした短いチェックのプリーツスカート。先ほどまで俺が着ていたものと同じだが、短いスカートから伸びる足は、先ほどまでとは異なり、細く長い。そして下を向くたびに視界をさえぎる長い髪の毛。
 部室の鏡には困惑した表情で座っている部長の姿があった。まさか、さっきの衝撃で、部長に憑依してしまったのか?
 
「うーん、あれ、ここは……部室? え?何で私部室にいるの?さっきまで部屋にいたはずなのに」
 妹も目が覚めたようだ。何が起こったのかわからずにポカーンとしている。

 二人とも目が覚めたようで、部員たちは安心してそれぞれの作業に戻っていった。女生徒が俺に話しかける。
「さあ、部長。セリフ合わせの続きをしましょう」
 ……まずい、妹ならまだしも、あまり話したことの無い部長のふりなんてできるわけ無い。ボロがでないうちに、体から抜け出したほうが良さそうだ。
 俺は部長の体か抜け出した。崩れ落ちる部長の体。後は部長の意識が戻れば……。
「大丈夫ですか、大丈夫ですか、部長!」
 なぜか部長の意識が戻る気配が無い。このまま救急車を呼ばれて大事になってはまずい。俺は再び部長の体へ憑依した。
「あ、目を覚ました!大丈夫ですか? やっぱりさっきのでどこか痛めたんじゃ…」
「そ、そうね……、わ、悪いけど今日は先に帰らせてもらうわ」
「そのほうが良いですよ!後は私たちに任せてください」

俺は部長の体で演劇部を後にした。
「まいったな、どうして部長は目覚めないんだろう」
 あの後何度も体から抜け出したが、部長はまったく目を覚まさない。仕方なく部長の体で歩いている。そもそも部長の家がわからないため途方にくれていた。

 すれ違う人の視線が気になる。華のある部長の体は男女問わず注目を浴びてしまう。男からは「美人」だとか「モデルみたい」だとか言う声が、女からは「綺麗」「足細い」とか言う声が聞こえてくる。
 中には声をかけてみろよという話し声も聞こえてきた。俺はそんなことされてはたまらないと、そそくさと人ごみを抜けていった。

 気がつくと俺は自分の家の前に立っていた。そうだ、妹の部屋になら部員の名簿とかあるかもしれない。あ、でもこの体で母親にどう説明すれば……。
 家の前でうろうろしながら悩んでいると、玄関のドアが開いた。そこに立っていたのは……俺だった!?


 ちょうど母親も家にいなくて、俺は家の中に案内された。そのまま俺の体に案内されて自分の部屋に戻ってきた。回りから見れば綺麗な女子高生を自分の家につれこんでいるように見えて嫉妬や羨望の眼差しで見られるだろうが、その女子高生は俺なのだ。そして俺の体を動かしているやつはいったい……。
 俺の体が、俺に向き直り口を開いた。
「私の体を動かしているあなたは、美優さんのお兄さんかしら?」
「え?ええ!?」

 どうやら俺の体には部長が入っているらしい。あの時の衝撃で俺は美優の体から飛び出し、部長の体に憑依した。そして部長の魂はそのまま体から飛び出し、そして抜け殻の俺の体に引っ張られるようにして中に入ってしまったということだ。俺は幽体離脱の薬のこと、妹に憑依していたことなどを全て話し、謝罪した。
「すいません、すぐに元に戻ります」
 俺は部長の体から抜け出し自分の体に入り込む、すると俺の体から部長の魂が抜け出し部長の体に吸い込まれていった。
「元に戻れた」
 半日ぶりだというのに何故か男の体が懐かしく感じてしまう。部長も自分の体を確認していたが、何やら閃いた顔をする。

「ねえ、美優さんのお兄さん。もう一度わたしに憑依してくれないかしら」
「え?」
「同じことがまた起こるか検証したいのです。ぜひお願いします」
「わかりました、やってみます」
 俺は再び体から出るように念じた。すると今度は薬なしで幽体離脱することができた。そして部長の体に入り込んだ。

「やはり同じことが起きましたね」
 俺が話し出す。俺は再び部長の体になっていた。どうも部長に憑依するときだけは魂が飛び出して、抜け殻の体に入り込んでしまう、入れ替わりの現象が起こるみたいだ。

「じゃあ元に……」
「あの、お兄さんにお話があります」
 元に戻ろうとした俺を部長が遮った。そして俺を見て真剣な表情で話しかけた。
「あの…、お兄さんにぜひ演劇部として舞台に出て欲しいのです!」
「え、えー!?」
「今度の劇は、転校生という、男女の体が入れ替わる物語なのです。私が主役の一人である一美役なのですが、どうしても女性の体になってしまった男性の役がうまくいかないのです。そこで、あなたに私として、一美役として劇に出て欲しいのです。今の状態はまさに転校生と同じ状況ですので」
「えー!そ、そんな無理ですよ!」
「今日一日美優さんに成りすまし、誰も気がつかせなかった演技力があれば大丈夫です。わたしは、今回の劇も大成功で終わらせたいのです。ぜひお願いします!」
「……は、はい!わかりました」
 勢いに負け、承諾してしまった。


「ほら、声が出ていない!」
「は、はい!」
 演劇部の部活が終わった後に、部長は俺を呼び出し、入れ替わって二人で特訓をしている。正直、演劇を舐めていた。一美役なんて今の自分そのものを出せばいいやと思っていた。しかし部長は一切妥協を許さない。ちょっとでも変なところがあると、容赦なく練習させられる。考えてみれば転校生の中で、一美の役のほとんどが入れ替わった状態で劇が進む。その間の膨大なセリフも覚えないといけない。
 しかも部長は体に慣れてもらうためだと言って、学校にいる間も入れ替わった状態でいることも命じてきた。正直、最初は戸惑っていた俺だが、最近では注目されること、尊敬の眼差しで見られることが快感になってきた。

 ふふっ、注目されるって気持ち良いな。今度の劇で大勢の人にわたしを見てもらえる。何千人?何万人? ふふ、考えるだけでぞくぞくしてきた。今度の劇は絶対成功させるからな。

おわり(ED5)
あとがきへ




























幽体離脱の薬。小瓶にはそう書かれている。
その小瓶を持ったまま床で倒れている俺の体を、俺は見下ろしていた。
「まさか、本物だったなんて…」


昨日通販サイトで安売りしていたこの薬。どうせネタ商品だろうと思いついついノリで購入してしまった。
翌日にはこの薬が家に届いていた。
「さてどんなまずい味なんだろうな」
 俺はわくわくしながら一気に飲み干した。
「うっ……」
体が苦しい……、まさか、毒? いやでもそんな危ない商品を販売するわけはないはず。……だめだ意識が朦朧とする。怪しいものは買うもんじゃないな……。

 意識を取り戻していたときには、俺は幽体離脱をしていたというわけだ。

 さてどうしようか。幽体のままで出かけるのもおもしろそうだ。

どうしようか…
家をうろつくことにした
外へ出ることにした
手当たり次第に憑依【new!】

































手当たり次第に憑依。

 えへへ……、せっかく幽体離脱したんだ。いろんな奴に憑依してやりたい放題してやる!
 
 俺は、部屋から飛び出した。ちょうどそのとき、中学生くらいの中の良さそうな女の子2人組みが歩いていた。一人は長い髪でおとなしそうな子、もう一人は短い髪で活発そうな女の子だった。
(このくらいの年の女の子になるのも楽しそうだな、よーし、じゃあ早速……)
 俺は、髪の長い女の子に体を重ねた。
「あれ……、あ…、ああっ……!?」
 ぶるぶると体を震わせてしゃがみこむ髪の長い女の子。俺は抱きかかえるように彼女の中に憑依していった。


 アスファルトの地面。白い膝。その膝の上に乗っている小さな手。髪の毛が頬に当たってくすぐったい。
 俺は長い髪の女の子になっていた。体を確認する。すべすべで弾力のある手足。髪の毛は細くてさらさらだ。胸は…まだこれからというところか。
「……大丈夫!?芽衣ちゃん?」
心配そうに覗き込むショートカットの女の子。おっこの子かわいい顔をしているな。心配そうに俺を見つめてくる。目がうるうるしててかわいい……。
「うん、平気」
 俺は口元を歪ませながら彼女に近づく。
「ホント!? よかった! ……え、芽衣ちゃ……、きゃ…んぅ」
 俺は彼女の顔を掴んで強引にキスをした。彼女の柔らかい、ぷるんとした唇が俺の唇に伝わる。最初は暴れていた彼女もだんだんと抵抗しなくなり、顔がとろんとしてくる。
「ちゅ、ぷはっ」
 口を離すと彼女はその場にぺたんと座り込む。顔を真っ赤にして、ぼけーっとしている。
「ごめんね、ちょっと用事ができたから、これで勘弁してね」
 そういって俺はまだ座り込んでいる彼女と別れて歩き出した。

「あら、芽衣じゃない?」
 スーツ姿の女性に声をかけられた。
「どうしたのよ、びっくりた顔して。お姉ちゃん今日はお仕事だから、もう行くね」
 どうやら芽衣ちゃんの姉らしい。芽衣ちゃんと同じ長い髪だが、スタイルが全然違う。姉に憑依するほうが面白そうだ。

 俺は芽衣ちゃんから抜け出し姉に乗り移った。
「う…!? ああ……! …ふう、今度は簡単に乗り移れたな。…おおっ!胸が…」
 俺はその場で軽くジャンプする。胸が揺れているのが感じられる。スーツは窮屈だが体が引き締まって、女性の体になっていることが感じられ、これはこれで良い。
俺は姉のまま会社へ向かうため駅へ向かった。

 電車は休日ということもあって込み合っていた。何とか立っていたが、力の無いこの体となれないヒールでバランスを崩し、前にいた学生服姿の男の子にぶつかってしまった。
「ご、ごめんなさい」
「い、いえ、こ…こちらこそ」
 うつむいて視線を合わせずに答える男の子。なぜこちらを向かないのか……、そう思って自分の体を見る。そこには大きな胸。……ああなるほど、そういうことか。それなら……。
「ほんとに大丈夫?怪我は無い?」
 俺は少し屈んで男の子の肩を掴みこちらを向かせる。ちょうど男の子の視線の先には俺の胸の谷間が丸見えなはずだ。
「は、ほんとに、だ、だ、大丈夫ですから」
 目がきょろきょろとして、耳まで真っ赤になってる。ふふ、かわいいな。俺は駅に着くまで、電車が揺れるたびに男の子に密着して反応を楽しんでいた。

「よく考えたらこの人の代わりに会社で働くなんて面倒だな」
 会社の最寄り駅に到着した俺はそう考えていた。彼女から抜け出し、適当に憑依したい人を探す。ちょうどそのとき3、4歳くらい女の子と20代後半くらいの若い女性が手をつないで歩いていた。おそらく親子だろう。美人な母親に憑依したいが子供の相手なんてできないな。なら……。
 俺は女の子に近づいた。

「う……、うん?」
 口から出る声はすごく甲高い。そして視点が低い。周りを見ると全てが大きい。何だか別世界にいるみたいだ。
「どうしたの美樹ちゃん?疲れた?」
「えと、だいじょーぶ」
 少し舌っ足らずな口調で答える。意識してやったわけじゃなくこの子自身がそういう喋り方なんだろう。
「そう、えらいわね」
母親から頭を撫でられる。なんだか気持ちよくなって、嬉しくなって顔がほころんでしまう。
 どうやらこの親子は、デパートへ美樹ちゃんの洋服を買いに来たみたいだ。小さな女の子になるのも楽しい。視点が低いからエスカレーターで前に短いスカートの女性がいると中が丸見えだ。しかまずっと見ていても不審な目で見られず、逆に微笑まれる。
子供服売り場に着いた俺は、母親と店員に着せ替え人形にさせられていた、ふりふりのワンピースを着たお嬢様風の美樹ちゃん。ちょっとカジュアルな服を着た活発そうな美樹ちゃん。そんな美樹ちゃんが俺なんだ。

そのまま母親に連れられて近くのレストランへ入った。このレストラン。ウェイトレスの制服がかわいいことで有名なところだ。
「こちらがお子様ランチになります!」
 俺の前に料理を運んできたウェイトレスはそんな制服がとてもよく似合うかわいい女性だった。
 俺は美樹ちゃんから抜け出しそのウェイトレスに憑依した。


「ん…、あ! それではごゆっくり」
 俺はそのかわいい制服を着ていた。すぐに他の客からの呼び出しのコールが鳴る。俺はすぐに対応に向かう。
 この子はレストランの中でもかわいくて一際目立つ子だった。みんなからの視線が気持ちいい。隠れファンもいるみたいで、自分がオーダーをとりに行ったときの客の嬉しそうな顔に思わず自分もにやけてしまう。
 しかしお昼も中盤に差し掛かってくると、客が多くなり楽しむ余裕が無くなってきた。もったいないけど、俺はこの子の体から抜け別の体を捜し始めた。
 
 俺は近くの本屋を覗く、お昼時なのか、あまり人がいなかったが、塾帰りなのだろうか、参考書の前で立ち読みしている制服姿の女子高生を見つけた。よしこの子に憑依しよう。
 そのとき急に女子高生が歩き出した。俺は慌てて追いかけ体を重ねた。

「ふう、突然どうしたんだ。ってこれは……」
下腹部に溜まっている感覚。男と女で若干感覚が違うが、これは……尿意。そうかだから急に歩き出したのか。……ん、早くしないと。
本屋のトイレに駆け込む。男子トイレに入りそうになったのはお約束。俺は引き返し女子トイレに入った。
「えーと、スカートは脱ぐのか?」
 よくわからなかったが、短いスカートだから大丈夫だろうと、スカートをたくし上げてショーツだけを脱いだ。便座に座ると限界だったのだろう、ちょろちょろとおしっこが流れ出た。男のときのような噴出すような感覚ではなく、流れ出るような感覚。
「えーと、拭かないといけないんだよな」
 トイレットペーパーで丁寧に拭きとる。どれだけ拭きとればいいのか解らず何度も拭いていると、何だか変な気持ちになってきた。

「んぅ…、くぅ……、ああん…」
 おしっことは違う、粘性のある液体があふれてくる。体がぞくぞくしてくる。これが女の感覚。女子トイレでこんなことをしている。たまに入ってくる人にばれないかとぞくぞくする。そんなことを考えるとさらに体が火照ってくる。
 俺は我慢できなくなりこの体を弄くりはじめた……。


「はあっ、はあっ、オンナってすごい」
 トイレの個室でこれまでに体験したことのない絶頂を味わった。もっとこんな感覚を味わってみたい。
俺はこの体を抜け、いろんな女性に憑依してはその体を弄んだ。それぞれ感覚は違うが、どの女性も絶頂のときの快感は男の比ではない。
 何だか意識がはっきりしなくなってきたが、かまわず俺は憑依を続けた。
「よし、今度はあの人にしよう」



 瓶を片手に床で寝ている男の体。その瓶のラベルにはこのような注意書きが書かれていた。
『注意:一日にたくさんの人に憑依しないでください。最悪の場合、魂が消滅する恐れがあります』

おわり(おまけED)

あとがき(なかがき?)
 ゲームなどで、一度クリアした後に再度ゲームを始めると、おまけ要素が追加されていたりしますよね。今回それをやってみたくて、クリア後に一つ選択肢を増やしてEDを入れてみました。スクロールで偶然見ちゃった人はごめんなさい。
 この話のコンセプトは思いつきです(笑) とにかく思いついた話を詰め込んでみました。ストーリーも皆無です。おまけEDだからできたお話です。

それではここまで読んでいただきましてありがとうございます。

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あとがき

ここまで読んでいただきました皆様、どうもありがとうございました。
 いやー、やっと終わりました。短編ばかり書いていた私にとってこんなに長い文章を書いたのは初めてのことです。当初は書きたいシチュエーションを詰め込めば良いやと思って楽観的だったのですが、意外と整合性をとるのが難しく、今回は憑依に絞って話を書きました。
 エンディングは全部で5つ(+1)。後から見返すとちょっと選択肢が少ない気もします。どれを選んでもエンディングにたどり着けて、バッドエンドはありません。バッドエンドを入れたほうが選択肢が増えてより楽しめたかもしれませんね。

 これを書いている途中でノベルゲームにすれば面白いんじゃないかと、Nscripterというものをダウンロードして弄くってみたのですが、なかなかうまくいかず(エラーが出まくり……)に今回は断念。またいずれということで。

それでは、下の文章をクリックすることで最初の選択肢に戻ります。ブラウザの戻るや、スクロールでも戻ることはできますが、下の文章をクリックして戻ったほうが面白いことになるかもしれませんよ。
最初にもどる
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コメント

大作ですね。
いろんなおいしい要素が詰め込まれていて、ほんとに楽しませていただきました。
執筆お疲れ様!

  • 2009/11/01(日) 09:34:13 |
  • URL |
  • toshi9 #YK3S2YpI
  • [編集]

私どこへイった?w

ふ――ようやく全ルート制覇したぞ――(欲はこれのみの私w)
さて、どう書こうか迷ったけど…私もいつも通り?思いついたまま書きます!w
く――俺も妹がいたら人生変わったかもな――(涙
お、おれも美優に…おっと、そうじゃなくてw
なんで今時の女子中・高校生は可愛いんだろうなあww(←麻酔打ちますよ!)
(へっ!やれるもんならwww)
失礼、ヘンな矢印ツッコミがあって。
以上自作自演でした…って身勝手な終わりかたはしませんw
話を戻して…
レ○いいな、くくく
…厳しいぜw
らめら。おれもアタマガ・・・
ちなみにロリ系の私ですが…一応小学生以上ですかね(同士がいたので?低年齢でも変でないことが分かり、良かったw)
まさに媒体にふさわしいガキwww
コメしすぎた(汗
あれ…イ・シ・・キ・・・・ガ・・・・・・・・

ソウイウコトカ。ナライッタトキノチカラヲモラウマデダ…(←ノ○ト○ダ○ス?w)

  • 2009/11/01(日) 16:00:01 |
  • URL |
  • 憑依サイコー #-
  • [編集]

これは凄い!
よくこんなに手間がかかるものを作りましたね! もう興奮しっぱなしですよ。
バドミントン部ルートには特に興奮しましたし、演劇部ルートでは意外な展開にびっくり。
隠し要素もナイスです。やはり、次々に身体を乗り換えるのは憑依の醍醐味ですよね(^^)

  • 2009/11/01(日) 16:16:12 |
  • URL |
  • nekome #lWxbDKCI
  • [編集]

>toshi9さん
楽しんでいただけたようでうれしいです。
こんなに長い話を書いたのは初めてですのでさすがに疲れました(笑)


>憑依サイコーさん
全ルート制覇していただいたようでありがとうございます。
私も妹がいませんので、いつも想像上で書いています(笑)
私もロリ系といいますか、小さい女の子へのTSはギャップがあって好きですね。
何だか書き込み途中で幽体離脱してませんか?(笑)

>nekomeさん
喜んで頂けてありがとうございます。苦労した甲斐がありました。
話を書いていて、各ルート一人ないし二人にしか憑依していないことに気がつきまして、
隠しルートはまさにその憑依の醍醐味を出したくて追加しました。

  • 2009/11/01(日) 20:20:39 |
  • URL |
  • ひよとーふ #-
  • [編集]

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