ひよこらぼ

自作のTSF小説(変身・憑依・入れ替わり等によって性転換する小説)を掲載していく予定です。

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父と娘

「おとうさん…なの?」
「もしかして、真奈美なのか?」
私は娘の真奈美の服を着て、自分と向かい合っていた。




私、岩瀬一喜には、大事な一人娘がいる。名前は真奈美。
真奈美が小さい頃に妻を亡くしてからは、
私は一人で真奈美を育てている。


それは今日の朝のこと、
「おはよう、真奈美」
「おはよう、おとうさん、今日も仕事…なの?」
「ああ、ちょっと仕事が忙しくてな、今日も帰りが遅くなる」

真奈美が小さかった頃は、育児のため、
残業の少ない部署に転属させてもらっていた。
給料は少なくなったが娘にさびしい思いをさせたくなかった。

そして、真奈美が中学生になり、少し育児に余裕の出てきた今は、
残業の多い忙しい部署に転属し、土日も休日出勤で働いている。
真奈美に進学や就職について、
経済的な面で不自由をさせたくないからだ。

「せっかくの日曜日なのに…」
そうつぶやいて真奈美は朝食のパンとコーヒーを差し出す。
私はそれらを流し込み、仕事に出かける準備をする。

「それじゃあ、いってき…あれ?」
突然眩暈がして、その場に倒れこむ。
まずいな、ここ最近の仕事の無理が祟ったか…。
「おとうさん!?大丈夫…」
真奈美が近づいてくる。真奈美には心配をかけたくない。
「ああ、平気…」
そこで完全に意識を失った。



「大丈夫!?大丈夫?おとうさん?」
気がつくと大きな男に抱えられていた。
誰だ?こいつは?それにおとうさんって…?
視界に映ったそいつの顔は

…私だった!?




「これからどうすればいいんだ…」
どういうわけか、私と真奈美が入れ替わってしまった。
「あの、会社に行くのは…」
真奈美が答える。
「そうだ、会社に連絡しないと」
こんな状態で仕事ができるわけがない
今日は休むと連絡をしないといけないが…。

「私が連絡しないといけないか…」
真奈美に私のフリをさせてもボロが出るだろう。
会社へ電話をかける
「はい、○○株式会社です」
「え、えーと、私、そちらで働いています岩瀬の娘の真奈美といいます…」
何とかボロが出ないように真奈美のフリをする。
「私…じゃなくて父が急病で、今日は会社をお休みします」
「そうわかったわ、電話ありがとうね。真奈美ちゃんだっけ?一人で電話かけられて、偉いわね。お父さん、お大事にね」
「は、はい」
自分より若い後輩の女性に子ども扱いされるのは何だかむず痒いが、
娘が褒められるのは悪い気がしない。
今日は何とかなったが、明日からどうするか…。

「あの…ごめんなさい、おとうさん」
私の姿の真奈美に謝られる。
「ああ、別に1日くらい何とかなるから」
本当は1日でも抜けるとまずいんだが、そうも言っていられない。

「あのね…、おとうさん」
「ん?どうした?」
「えと、今から一緒にお出かけしない?」
「え!?何を言ってるんだこんなときに」
「あのその、見たい映画があって…、あの、上映が今日までで…」
よく考えてみれば、最近は真奈美とどこかに出かけるということをしてなかった気がする。

「…わかった。じゃあ支度してきなさい」
「ホント?ありがとう!でも支度するのはおとうさんのほうだよ」
「え?あ、そうか」
私は会社に行く直前だったため、外出の準備は出来ていたが、
真奈美はTシャツにスパッツという部屋着のままだった。

「それじゃあ、目を閉じててね」
Tシャツとスパッツを脱がされる。
「おとうさん、バンザイして」
真奈美に言われるがまま両手をあげると、頭から服をかぶせられる。
首の後ろで紐が結ばれる。
次に上に服を着せられる。
「はい、もう目を開けていいよ」
目を開け、鏡を見るとブルーのワンピースにカーディガンを羽織った真奈美が映っていた。
「へえ、かわいいじゃないか」
「えへへ、ありがとう」

「それじゃ、出かけるか」
私と真奈美は電車を使って映画館に向かった。

「おもしろかったね」
「ああ、そうだな。真奈美はこういう映画が好きなのか」
「えっと、うん」
真奈美が見たいと言っていた映画は、
ちょうど私も見たいと思っていたアクション映画だった。

私たち2人は、映画館の横のデパートのレストランで昼食を取っていた。
「ねえ、おとうさん。この後ちょっとお洋服を見に行ってもいいかな?」
「ああ、別にかまわないけど、どうしてまた急に?」
「え?えーと、かわいいお洋服を着た私を外から見てみたくて…」
「そういうことか、じゃあそろそろ行くか」

私は支払いのためにレシートをレジまで持っていく。
「あれ、お嬢ちゃん、パパのお手伝い?」
レジ係の女性に声をかけられる。
「え?あっはい」
一瞬自分に言われているとは、気がつかなかった。
「偉いわねー、はい、これおつり。落とさないでね」
そういって頭をなでられる。恥ずかしい…。

「えーとそれじゃあどんな服が欲しいんだ」
ブティックの前で真奈美に尋ねた。
「えーと、あ!すいません」
真奈美は近くの若い女性店員に声をかけた
「あの、この子に会うような服を選んでくれませんか?」
そう言って女性店員をこちらに連れてくる。
「それじゃあ後はよろしくお願いします」

そう言って真奈美はどこかへ出かけてしまう。
「えっ、ちょっと」
私は急いで追いかけようとするが…。
「はーい、パパの邪魔しちゃだめだよ」
女性店員に止められる。
「え、でも」
「それよりもおしゃれして、パパを驚かせてあげようね」
そう言って店の奥に連れて行かれる。

「さて、あなたのお名前は?」
「かず…、いえ真奈美です」
「じゃあ真奈美ちゃんに似合う服を持ってきてあげるね」

…そこからは着せ替え人形にされていた。
ピンクのフリフリのドレス、キュロットスカートに袖なしのシャツ、カジュアルなパンツルックなど真奈美に似合いそうな服をいろいろ選んでくれる。
いくら娘の体とはいえ、若い女性店員の前で裸になるのは恥ずかしい。

「まなみちゃん、かわいいー!」
いまの自分の姿はフォーマルなブラウス、スカート、ジャケットを着ている。
髪の毛も後ろで二つに結んでくれている。
うん、たしかに似合っている。どことなく、妻の面影を感じる。
真奈美にはこんな服も似合うんだ。

と、そこへ
「おまたせ、…うわあ、かわいい」
真奈美が帰ってきた。
「おかえり、どこいってたの?」
店員の前なので娘っぽく話しかける。
「ちょっと夕飯の材料を買ってきたんだ」
そういって地下の食料品売り場の袋を見せる。
何だ、別に後からでも良かったんだけどな。


デパートからの帰り道。
「なあ、本当に洋服を買わなくて良かったのか」
「え!?うん」
結局、真奈美は服を買わなかった。

家に帰ると真奈美はキッチンで料理を始める。
「おい、料理は私がやるから」
「大丈夫、最近は自分で料理をしてるから。おとうさんは休んでて」
知らなかった…。いつの間に料理が出来るようになっていたのか。


「起きて、おとうさん。ごはんできたよ」
「うーん、あれ寝ちゃったのか」
慣れない体で動き回ったから疲れたんだろうか、つい寝てしまった。
体には毛布がかけられていた。

「さあ、どうぞ召し上がれ」
おかずはハンバーグ。ごはんにお味噌汁とサラダまでついている。
「どう?おいしい?」
「うん、とてもおいしいよ」
驚いたことに自分の作るハンバーグの味に似ていた。

「さて、今後どうしたらいいのか」
食後、一息つきながら私は今後のことを考えていた。

「あのね、おとうさん」
真奈美が話しかけてくる。
「ん?どうした」
「はい、これ」
真奈美が差し出した包みを開けると青いハンカチが入っていた。
「これは?」
「今日は父の日だから…。プレゼント!ちゃんと自分のおこづかいで買ったからね」
そうか、ブティックでいなくなったのはこれを買うためだったのか。

続けて真奈美が話す
「それとごめんなさい。今こうなってるのは私のせいなの」
「えっ?」
「今朝飲んだコーヒーに入れ替わりの薬を入れておいたの」
入れ替わりの薬だって?
「なんだそれは、どこでそんなものを?」
「えっと、学校の帰りの道端のお店屋さんで買ったんだ。薬を飲んで近くにいる二人の心を入れ替えることが出来るって」

「どうしてそんなことをしたんだ」
少し強い口調で問い詰める。
「だ、だって、最近何だか疲れているみたいだから。おとうさんまでいなくなったら私…」
少し泣きそうな顔で真奈美が答える。
…なんてことだ、疲れていることを真奈美に見抜かれていたのか。
真奈美のためを思ってたくさん働いてきたことで、かえって余計な心配をさせてしまっていたのか。

「だからね、最初はおとうさんの代わりに私が会社に行こうと思ったの。でもお休みの連絡を入れちゃったから、今日は息抜きをして欲しくて。」
映画も私の趣味に合わせてくれていたのか。料理をしてくれたのも、私を楽させようと…。

「それに、それにね…。おとうさん、最近仕事が忙しそうであんまり会えなかったから、もっとお話がしたかったの…」
そうか、中学生になったとはいえ、まだまだ小さい子供なんだ。
それは今日この体になって十分味わった。
ずっと顔を会わせなければさみしいに決まっている。

「ごめんな…、ひっく、真奈美」
涙が溢れてくる。涙なんてここ数十年流したことがないのに。
子供の体だから涙腺がゆるいのか?
いや違う、真奈美の体だから。
いつもさみしくて泣いていたんだ。きっと。

「う、うわーーーーん、ごめん、ごめんな真奈美」
大粒の涙を流しながら真奈美に抱きつく
「わがまま言って、ごめんね、お父さん」
私たちはしばらく抱き合っていた。



しばらくして…
「ん、あれ、元に戻ってるぞ」
「グス、ひっく、あれホントだ」
いつの間にか体が元に戻っていた。

「どうやら、入れ替わりの薬の効果は一日で切れるみたいだな」
「グスッ、そう…みたいだね」
「それにしても、ひどい顔してるぞ真奈美」
真奈美の顔は涙で真っ赤にはれていた。
「もう…、泣いてたのはおとうさんでしょ!」
笑顔で真奈美が答えた。





「行ってきます」
「今日も、お仕事…なんだ」
土曜日の朝、私はいつものように仕事に向かう。ポケットに青いハンカチを入れて

「真奈美、明日は休みにしたから、一緒に買い物に行かないか」
「え!?ほんと、行く」
「前に行ったブティックで真奈美に似合いそうな服があったんだ。それを買ってあげるよ。ハンカチのお礼」
「やったあ、ありがとう。おとうさん」

「そういえば、あそこで別の服に着替えるときにちゃんと目を閉じててくれた?」
「え?ああ、当たり前じゃないか」
本当は閉じている暇なんてなかった。
最近はお風呂に一緒に入ってくれない真奈美の裸を目に焼き付けてしまっていた。
「本当に?」
「あ、ああ本当だ、そ、それじゃ行ってきます」
「…もう」

さて今日はきっちり仕事を終わらせて、明日に仕事を残さないようにしないとな。
もう二度と真奈美にさみしい思いはさせない。


おわり




父の日ということで、
父娘の入れ替わりを書いてみました。
ほんわかな話を書いてみようと思いましたので、
いつもと違ってえっちい展開はありません。ごめんなさい…。
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